スペイン死者1326人に 欧州深刻な事態 蘭100人超、独も1日で2倍以上
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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新型コロナウイルスの感染症でスペインでの死者の増加が目に付く。3月22日のデータで前日から324人増えて1326人となり、イランの1556人に迫っている。オランダ、ドイツなども増えており、欧州はますます深刻な事態になっている。(データは日本経済新聞「新型コロナウイルス感染 世界マップ」)
■死者数急増のスペイン イタリアは1日で800人近くが死亡
スペインは3月21日のデータで死者数1000人を超えたが、1日でさらに30%以上増加した。今のペースでいけば3月23日発表のデータで、イランの死者数を抜く可能性がある。
スペイン政府は首都マドリードの巨大展示会場を軍病院に転用することを3月20日に発表。3月9日には死者10人だった国が、ここに来て歯止めがかからない状態になっている。
死者数の拡大傾向はスペインだけでなく欧州全体に広がっている。ドイツは45人となり前日から2倍以上となった。オランダも100人の大台を超え、ベルギーは前日14人から37人に。死者数10人以上の国の中では、前日からの増加率では最も高い数字を記録した。スイスやスウェーデンなども徐々に数字が増えており、欧州全体がウイルスの脅威にさらされている現状と言えよう。
最も死者数が多いイタリアは800人近く増え4825人に。母数自体が大きいため増加率は大きくないが、被害が最も深刻であることは間違いない。NHKなどの報道では外出の規制がさらに厳しくなり、全土で公園が閉鎖され、自宅周辺でなければジョギングも認められないという。
■インドネシアが増加 日本やフィリピンは低い数字を維持
アジアではインドネシアが増えている。報道では3月20日に首都ジャカルタ特別州で非常事態宣言が出された。3月2日に初めて感染者が確認されたそうで、ジャカルタを中心に感染が広がっているという。
こうした中、日本は死者数はかなり低いレベルで抑えられている。ただし、感染者は東京や大阪を中心に広がっているとされており、油断はできない。
フィリピンも同様に、低いレベルで抑えている印象。3月15日から首都マニラへの出入禁止が始まっていると報じられている。ドゥテルテ大統領の強権的な政治が、こうした場合には機能していると言えるのかもしれない。