イタリア死者1万人、スペイン5000人超える 日本は死者数19番目も徐々に増加

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 新型コロナウイルスの死者数で3月28日、イタリアが1万人を超えた。スペインも5000人以上、英国も1000人を超えるなど、欧州は歯止めがかからなくなっている。(データは日本経済新聞「新型コロナウイルス感染 世界マップ」)

■英国は1日で580人→1019人、政権中枢にも感染者

イタリアの死者数は1万人を超えた

 大規模な感染拡大が続くイタリアでは3月28日についに死者が1万人を超えた(データ公表は3月29日)。3月1日には35人に過ぎなかったが、1か月経たないうちに286倍以上に増えた。NHKニュースによると感染した医師50人が死亡したとのことで、感染者に対する治療の現場も大きな打撃を受けているようである。

 スペインは5000人を超えた。3月9日の時点では死者数10人で日本の7人と大差なかったが、その後56倍に急増。日本が54人にとどまっているのとは対照的である。

 欧州で急増しているのが英国で、前日3月27日の580人から1日で1019人に急増。ジョンソン首相、ハンコック保健相と政権の中枢が感染しており、爆発的な感染が心配される状況となっている。

■独・ベルギー・スイスなどの死者数が目立つ

 日本は54人で、死者数では19番目。3月1日の時点で5番目であったが、欧州の主要国が死者数を爆発的に増やしているのとは対照的に極端な増え方はしていない。しかし、3月22日から6日間で13人の方が亡くなっており、徐々に増えつつある。一層の警戒が必要であろう。

 最近、死者が増えているのは、ドイツ、ベルギー、スイスなど。3月8日の時点ではスイスの2人だけだったが、20日後には三か国合わせて976人となっている。

 さらにデンマークやスウェーデンなどの北欧でも死者数は広がっており、いまだに収束の気配は感じられない状況。

 今週末は東京で外出を自粛するように要請が出されたが、世界の傾向から見ても当然の措置と言えるのではないか。

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