民事で死刑? 太田光氏vs高市早苗氏テキスト
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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■政治が司法に介入していいのか
本来、係争中の案件なのでと言った時点で話は終わるはず。公党の幹部が民事訴訟で争っている最中の案件に口を挟めば、それこそ政治の司法への介入として批判を浴びるであろう。
その理屈を理解しようとしないのか、理解できないのか、似たような質問を繰り返す。
太田:でしょ? で、その踏みにじった、高市さんの政治信条のど真ん中にあることが踏みにじられたことに関して、やっぱ高市さんはもっと怒りを、怒るべきだと俺は思うし、それはやっぱ自分で立ち上がって、それを調査するっていう風にするべきだと思うんですけど、どうでしょう。
高市:ただ、あの、何と何をどう調査するのかという問題になりますね。これ、今、司法が入っている状況の中で、動くというのは本当にあのう、難しいことです。裁判に関わってきますから。非常に難しいことです。ただ、再発防止策というものは、きっちりとこれは党の方でもまとめて出していくと。そして内閣に対応していただくべきことでございます。
太田:再発防止をするには、その原因を突き止めないと、再発防止にはならないですよね? だからそれ高市さんも参加して調査しないと、再発防止にはならないんじゃないですか。今後、その予定あります?
高市:これはどこの役所でも一緒なんですけども、公文書を勝手に、えー、例えば役人の方がいじるとか、それから大臣からの何かこう指示があっていじるとか、いうことはあってはいけないことです。
太田:あってはいけないことが起きたですよね。
高市:あっていけないことが、いや、でも、どういう指示系統で起きたか、
太田:そこ、そこですよ。
高市:ということについて、これは、あの、役所の中の調査で、ある程度見えてきておりますので、ここは、二度とそういうことが起きないようにしっかりとやっていくということですよね。
■高市氏 想像でモノを言うな
ここで2人の間に井上貴博アナが割って入った。高市氏も堪忍袋の緒が切れかかったようである。
井上アナ:太田さんのその背景のパワーバランス、背景に何があるのかということですが、一つ、高市さん、これ、あのね…
高市:あんまりね、想像でモノを言われても困る話なんですね。
太田:(高市氏の発言に被せて)想像じゃないですよ。
高市:たとえば安倍総理が何か、こう直接指示をしたとか、そういうことじゃないですよね。
太田:いや、それがなかったとしても、そこで言われたのが忖度じゃないですか。つまり、力関係に忖度を働かせるような、そういう組織のあの何て言うんですか、パワーバランスがもともとあったんじゃないかってことですよ。そこは改善しないと、また、このことが起きるわけじゃないですか。
高市:でも、本来、官僚もそれは誇りを持って…
太田:そうです、もちろん。
高市:公僕として誇りを持ってですね、で、絶対にこれをやってはいけないということだと思いますよ。で、本当に今回、お亡くなりになった方のことを思いますと、その上司が指示をしたということになりますと、これはもう、大変な問題でございますね。
太田:その上司が指示をする動機になった背景があるわけですよ。
高市:ただ、そればかりは、想像の世界になってしまいますのでね、
太田:想像じゃなくするために、高市さんが自分の政治信条をもって、これから注意深くそれを調べていく、あるいは、気にかけていくってことは、ありますよね?
高市:それはもうどこの役所であってもですね。
太田:いや、高市さんがですよ。高市さんが政治家として。主権者の代表として。
(あと20秒です、の声)
高市:少なくとも、少なくとも私自身これまで役所にいましたけれども、そういったことについては非常に、あの、目を光らせてまいりました。
太田:これからも。
高市:これからも、もちろん、そうです。今、党の方にいて、そういった立場にはございませんけれども、しかしながら再発防止を絶対しなければいけないし、あの、少なくとも後世に…
ここでタイムアップとなり、高市氏の音声と映像が途切れた。
■民事裁判で死刑?
高市氏が退場した後、太田氏は裁判制度を全く理解していないような発言をしている。
太田:よく刑事訴追があるからコメント控えますっていう人がいるでしょ? いやいや、それでも言えよって、我々は思いますよ、日本国民は。僕は実際、今、公判中ですからね。でも、裏口入学とか、不利ですよ、俺が裏口のことをネタにするのは。公判中だから。
井上アナ:民事裁判ですよね。
太田:ああ、民事か。だけど死刑になるかもしれないわけでしょ? それは客が望めば、裁判が不利になっても、喋ってますもん。それは自分を守ることより、客が喜ぶ方をとるわけだから。
そもそも刑事裁判で訴訟行為を行うために法廷で行う手続きを公判と呼び、民事裁判では公判はない。それに対応するのは口頭弁論であろう。ここは法律用語の問題なので、そこまでの知識がなかったのかもしれないのが、自らの提起した裁判が刑事裁判であると勘違いしていた可能性もある。
井上アナは(あなたの主張は、前提が間違っていますよ)と指摘しており、それに対して太田氏は「ああ、民事か」とその指摘を理解したかのように繰り返した。その後の「客が望めば…」はボケではなく政治的主張であるのは疑いない。前提が間違っているという指摘を受ければ「間違えました」と主張を取り下げるか、あるいは「民事とはいえ、同じ裁判ですから」と前提は異なるものの、共通点を見つけて出して従来の主張を繰り返す、どちらかを選択することになる。
太田氏は後者を選択した。その共通点を「同じ裁判ですから」とせずに「ともに刑罰がある」という指摘にしているのは、民事裁判にも刑罰が科されることがあると考えているからではないか。太田氏の訴訟は名誉毀損で新潮社に損害賠償請求を提起したもので、刑事の名誉毀損罪(刑法230条)と混同していたのかもしれない。死刑のくだりは流れからして民事なのに刑事罰があるというボケではなく、ごく軽い刑事罰のはずなのに重罰が科されるかもというボケとして言ったと考えると太田氏の話の不自然な部分は理解しやすい。実際、「ああ、民事か」と気付いたように言った部分はとても演技とは思えない「素」の言い方であった。
こうした法に無知であると想像される太田氏が、高市氏とのやりとりでは細かい点に言及しているのは、森友問題に異様に執念を燃やすTBSの意向、それによる事前の指示とレクチャーがあったと考えるのが通常の思考。TBSの掌の上で遊ばれるお笑い芸人、それがこの日の太田光氏だったのではないか。
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森友問題は、疑惑は疑惑のままの方が何かと都合が良いと考える連中が再燃に心血を注いでいる。その連中は、疑惑を真に解明することなど微塵も望んでいない。
もし、本当に解明したいなら、他の方法を講じるだろう事はちょっと考えれば判る。
何が問題だと騒いでいるのか?詳細を説明しないまま、ただ漠然と問題だ!問題だ!と騒いでいるに過ぎないし、その姿は滑稽ですらある。
裏であの菅野完氏が暗躍したことなどが周知の事実であるにも関わらず、それがネタバレしていなフリを続ける神経は到底理解出来ない。