蓮舫氏が天皇誕生日お祝い投稿 何か白々しく…
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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蓮舫参院議員(立憲民主党)が2月23日、天皇陛下のお誕生日をお祝いするツイートを投稿した。「心から御祝い」と表現しているが、10年前は天皇誕生日を勤労感謝の日と間違ってツイートした過去があり、蓮舫氏の示す皇室への敬意はどこまで本心なのか分からない。
■素直に受け取れないツイート
蓮舫議員は天皇誕生日に、宮内庁のホームページの天皇陛下の会見内容を引用しながら、以下のツイートを投稿した。
おはようございます。
今日は天皇陛下のお誕生日です。
心から御祝いを申し上げます。
記者会見では、国民を深く想われるお気持ち、雅子さまと愛子さまへの優しいお言葉が溢れています。
陛下は今日午前、即位後に初めてとなる誕生日の一般参賀に臨まれます。
(2023年2月23日午前6時10分投稿、2023年2月24日閲覧)
国会議員としてはごく当たり前の内容なのかもしれないが、蓮舫議員の過去の言動を考えると素直に受け取れない人は少なくなかったのではないか。
今から10年前の2013年(平成25)12月23日、蓮舫氏は以下のようにツイートしている。
おはようございます。ようやく朝焼け。勤労感謝の日、今年最後の祝日ですね。どのような1日を過ごされますか?
(2013年12月23日午前6時49分投稿、既に削除)
平成の天皇陛下のお誕生日は12月23日であったが、その日に1か月前の勤労感謝の日を持ち出しているのである。さすがに厳しいツッコミがあったせいか3分後にツイートを削除したとされている(蓮舫議員の間違いを指摘するツイート2013年12月3日午後7時42分投稿)。当時のスクリーンショットは今でもネット上で見ることができる。
どういう事情で間違えたのか分からないが、1か月前のカレンダーを見てしまったのかもしれない。しかし、勤労感謝の日が1年最後の祝日であったのは昭和の時代までで(令和で復活)、平成になってからは天皇誕生日が1年最後の祝日であった。平成25年で25回目となるだけに四半世紀もの間、蓮舫議員が勘違いをしていたとも思えず、謎が残る投稿である。
■平成の天皇陛下の御退位の際も自己アピール
蓮舫氏は民進党の代表を務めた時期には平成の天皇陛下の退位をめぐる天皇の退位等に関する皇室典範特例法の成立にかかわった。同法が2017年6月9日に成立した後の談話は自らの政治的成果をアピールするかのようなものであった。
「附帯決議に『女性宮家の創設等』という具体的な文言が入ったことは…わが党の従来の主張にも沿うものである。国会審議においても、『将来の先例となり得ること』『遅滞なく法律を施行すること』など私たちが指摘した主要な論点について、政府より確認答弁を得ることができた。」(蓮舫氏公式サイト・「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」成立にあたっての談話、2023年2月24日閲覧)
平成の天皇陛下の「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」は、象徴として、政治的権能を持たない立場として、出来得るギリギリの線でのお気持ちの表明であったと思料するが、そうしたことへの思いより、自身の政治的成果のアピールが重要なのかと思わざるを得ない。
国籍問題についてあれこれ言われる蓮舫議員は、朝日新聞1992年6月25日付け夕刊で「日本のパスポートになるのがいやで、寂しかった」と話していることが様々な場で紹介されている(アゴラ・八幡和郎・「日本旅券、嫌だった」蓮舫氏、朝日新聞で発言の過去(追記あり)、2023年2月24日閲覧など)。若い時期には色々な考えをすることはあるという点で理解しても、その後の経緯を見ると、蓮舫議員が日本国の、国民統合の象徴である天皇陛下に対してどれほどの敬意を持っているのか疑わしい。
■蓮舫議員の内心は自由ですが…
国会議員にも思想・良心の自由は保障されるため、蓮舫議員の内心を糾弾する気はない。どう考えようが本人の自由である。そして、それをどう表現するかも表現の自由として保障の範囲内であろう。
それゆえ「蓮舫議員の考えが悪い」などと言うつもりは毛頭ない。ただ、これまでの経緯を振り返った時に、天皇陛下のお誕生日を祝うごく普通の国民と、蓮舫議員との間には大きな溝があるように感じる。
天皇誕生日を勤労感謝の日と思い込んでいた者が10年後に「今日は天皇陛下のお誕生日です。心から御祝いを申し上げます。」とツイートしても、どれだけの人間がそれを真に受けるかということを蓮舫議員は真剣に考えた方がいい。
(白々しい)(よく言うよ)と思われるようなツイートをするぐらいなら、黙っていた方がまだまし。そうしたことを考えずに(文句を言うだけの政治家じゃない)(自民党に代わり得る政党です)とアピールをしていると思われてしまう、自らの人望のなさを意識することから始めたらいかがか。