免職教師の叫び(7)中腰ポーズの謎
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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中学・高校時代に性的被害に遭ったとする石田郁子氏がフジテレビに証拠として提供した写真は、不可解な構図である。当時、中学校の教師だった鈴木浩氏(仮名)はカメラに対して横向きで中腰となり、左足を浮き上がらせる、記念に撮影した写真に相応しくないポーズ。ここに写真の秘密が隠されているように思う。
■鈴木氏が見たことがない証拠写真
問題の写真(便宜的に写真①とする)は前回の連載「免職教師の叫び(6)疑惑の交際写真」でもお伝えしたが、石田氏がフジテレビに取材に応じ、提出したものである(参照:性暴力を受けた少女は「交際」と信じた 教師のわいせつはなぜ裁かれなかったか)。
写真①を見て最初に感じるのは、鈴木氏とされる人物の不可解なポーズ。中腰で横向きになって両手を直角より少し開いている。石田氏が交際していたと誤認していた時期の写真というのであれば、2人が並んで笑顔を見せている写真を提出するのが普通である。それをなぜ、このようなポーズの写真を選んだのか。
鈴木氏は写真①に写っている男性が自分自身であることの確信は持てないという。ただし、1990年代に着用していたズボンや靴は、写真のようなものがあったことは記憶しており、夏はノースリーブのTシャツ1枚で過ごすことも少なくなかったそうである。実際に似たTシャツを着た写真は連載第2回「決意した別れ」の中でも紹介した(参照:連載内で紹介した石田氏の写真)。
そうした事情を考えると自分の可能性は高いが、この写真は見たこともなく、写真の場所で撮影したことも、このようなポーズで写真を撮ったことも記憶にないとする。
■なぜ塩谷丸山の写真を出さない
石田氏が高校時代に交際していたと思うような形で会っていたというのであれば、たとえば高2の夏に小樽市の塩谷丸山に一緒に登ったというのであるから、その際に撮影した写真を出せばいい。標高629m、山頂付近で口腔性交をしたと主張しており、そこで撮った記念写真を出せば、少なくともその場に2人はいた証明にもなる。ハイキングのような山登りに行く際にカメラを持っていかない人の方が少ないのではないか。
そのような写真を出してこないということは、鈴木氏が主張するように高校時代に2人で写真を撮影する機会がなかったことを推認させる。鈴木氏によると交際が始まったのは石田氏が大学2年だった1997年6月か7月。
2人で写真撮影をするようになったのは交際開始以後である。そのため、石田氏が出せるとすれば、大学2年以後の写真しかない。その時の写真を「高校3年の頃の写真です」として出したのが写真①という推測が成り立つ。
■中腰のポーズの謎と写真シェアのシステム
ここからが本題、中腰のポーズの謎である。写真①が撮影されたと考えられる1997年から1998年当時は、スマートフォンもデジタルカメラも普及しておらず、ほとんどがフィルム撮影であった。スマートフォン、デジタルカメラでは撮影した写真はその場で簡単にシェアできる。
しかし、フィルム撮影の場合、写真をシェアするのも一苦労である。撮影後、写真店でネガを現像し、プリントしてもらう必要があり、通常2、3日を要する。しかも一緒に撮影した人に渡す分は焼き増し(ほぼ死語になっているが)、即ち追加料金を支払いプリントを依頼する必要があった。
ここで写真①について、(1)誰のカメラで撮影されたか、(2)誰が撮影したのか、を考えていただきたい。(1)については鈴木氏がこの写真を持っておらず、石田氏が公開したということは、ネガ(フィルム)もカメラも石田氏の所有であることは疑いない。問題は(2)。撮影する際に、近くにいる人に「シャッターを押してくれませんか?」と頼むことは少なくない。しかし、写真①に関してはその可能性は極めて低い。
シャッターを押す役目を頼まれた人は、2人が並んでから「はい、チーズ」などと言ってシャッターを押す。それはデジタルカメラも同様。1人が中腰で横を向いた状態でシャッターを押すことは考えられない。フィルムは一度感光させてしまうとデータを上書きできないため、決して安くないフィルムを使った撮影ではシャッターの無駄押しは避ける。見ず知らずの人に頼まれた場合、その点は特に意識する。
そう考えると、撮影者は近くにいた第三者ではない。考えられるのはオート撮影機能。当時のフィルム式のカメラにもこの機能は付いていた。これを使って写真を撮影した場合の失敗例として、ポーズを取る前にシャッターが切られてしまうパターンがある。
写真①で言えば、しゃがんでいる石田氏の横に鈴木氏が座り、二人でにっこりという態勢を取ってからシャッターが切られることを想定していたものと思われる。ところが、タイマーをセットした後、鈴木氏がもたついたのであろう。実際、当時はタイマーが作動し始めたことを認識できないことは少なくなかった。
この場合、石田氏のカメラを鈴木氏がボタンを押すのであるから、タイマーが作動したのを正確に認識するのは簡単ではない。この時もそうであったのではないか。鈴木氏はまさに石田氏の横にしゃがみ込もうとしたが、上記のような事情から想定していたタイミングから遅れてしまった。それがこの謎の中腰のポーズと思われる。
■記憶に残る青と白のボーダーのシャツ
フィルムカメラでは、撮影したショットがうまく撮れているかその場で確認できない。現像して初めてどのように写っているかが分かる。
半信半疑なら撮り直せばいいという考えもある。しかし、当時、フィルムは貴重品で1本が12枚撮り、20枚(24枚)撮り、36枚撮りが普通で、無駄な撮影はできないという考えは撮影者の共通認識としてあったと言っていい。結果的に同じショットが2枚撮影されてしまうリスクを避けるため、絶対に必要なショット以外は何枚も撮影しないものである。その結果、出来上がった写真を見て「あ、失敗しちゃった」と笑った経験のある人もいるのではないか。
鈴木氏は「交際中(1997年6、7月~1998年秋)には何度か2人で撮影しました。(写真①で)石田が着ている服(薄い青と白のボーダー柄のシャツ)も交際中に着ていた記憶があります。会う時に、僕も石田もカメラを持ってきたことはありましたし、僕は三脚も持ち歩くことは少なくありませんでした」と交際時に写真撮影したことはあるとする。
その際に、オート撮影も行ったという。「オート撮影は何度かしています。三脚にカメラを乗せた時もあれば、レンガの台のような所に直接カメラを置いたこともありました。オート撮影の際のシャッターを押すのは僕がやっていました。誤解を恐れずに言えば『こういうのは男がやるもの』という意識がありましたから。撮影した場所は大通公園、北大(ともに札幌市)、ニセコ(ニセコ町ほか)などです」。
ただし、石田氏のカメラでオート撮影したかまでは記憶が確かではないとのこと。「石田のカメラにもセルフタイマーが付いていたかどうか…。大分、昔のことなので、そのあたりははっきりとは覚えていません」。
■失敗した写真を証拠として公開した理由
鈴木氏は写真①の場所で撮影した記憶はないとしているが、それはひとまず措くとしよう。中腰のポーズがオート撮影の失敗例だとしても、なぜ、その写真を石田氏が公開したのかという謎は残る。同時に、写真が右下がりになっているのも不自然。三脚で固定する、あるいは路上に置けば、このように傾いた写真にはならない。
まず、石田氏が高校生の頃に交際していたと誤認するような形で会っていたというのであれば、2人が並んで笑顔の写真を公開し「これは高3の頃」と偽った方が説得力がある。それをせずに、撮影としては失敗の写真①を出したのは、それなりの理由があるはず。
写真を提供、公開した場合、鈴木氏が同じ写真を持っている場合には「それは石田が大学2、3年の交際時(1997年6、7月~1998年秋)に撮影したものだ」として、シェアされた写真を示して反論してくる恐れがある。
また、当時のフィルム写真には右下に日付が自動的に入るタイプが多く、その日付により写真に関する撮影時期(石田氏は写真①は高3=1995年頃とする)が虚偽であるだけでなく、1997年7月に別れたという主張も虚偽であることが判明してしまう。
それらのリスクを避けるためには、石田氏は相手が絶対に持っていない写真を、自分の主張にとって都合が悪い1997年7月以降の日付が見えない状態で示さなければならない。フィルム写真をシェアする時は、出来上がった写真を見て「これを相手に渡そう」と決め、写真店でネガの番号を指定し、焼き増しをしてもらう。そのシステムからして、20年ほど前に撮影されたもので「絶対に相手に渡していない」と確信できる写真を選ぶとすれば、撮影に失敗して相手に渡していないことが分かっている写真である。写真①はまさにその条件に当てはまる。
しかも、日付を見えなくする必要があり、スキャン後、写真加工の段階で右下を隠すために右下がりの写真にしたことは想像に難くない。
■石田氏の主張を証明する写真の不存在の可能性
以上、指摘した点は推測の部分が多いが、鈴木氏が「こんなポーズを取ったことはない」「この写真は見たことがない」という点は、上記のような理由で失敗した写真であったら、説明がつく。日付が見えない点も、写真全体が右下がりに傾いて右下にあったと思われる日付部分が見えなくなっている点も同様である。
繰り返すが石田氏が高校時代に交際と思っていて、実際は性的な被害を受けていたというのであれば、高校時代に撮影した写真を堂々と示せばいい。
そうせずに、写真そのものからは時期が判明しない、しかも男性がおかしなポーズを取っていて、2人が親密な関係にあるのかが分からない写真を出すことは、石田氏の主張を証明する写真が不存在であることを思わせる。それは、石田氏の主張の信憑性の問題でもあることは言うまでもない。
(第8回へ続く)
(第6回に戻る)
(第1回に戻る)
写真の謎が解明出来ましたね。
松田さん説が、ほぼ真実でしょう。
月の桂の合成写真説は、木っ端微塵に砕け散りました。推理としては、いい線いってると思ったのですが、この写真の撮影時期が20年も前であることを忘れていました(>_<)
しかも、デジカメ撮影を想定していましたから、お話にならないレベルでしたね(笑)
ここは潔く、合成写真説を取り下げます。
それにしても、そんな古い写真を後生大事に持っていたとは…。別れた相手に関わる物など、長々と手元に置いておくものでしょうか。理解不能を通り越して、石田氏には不気味な気さえしますね。こういう人に巡り会ってしまった鈴木氏(仮名)に同情します。
伊藤詩織氏の事件とあまりに似た構造に、石田支援者の顔ぶれが想像出来ます。
***
お返事は不要です。
いつも良記事を有難うございます。写真の解析も(私は昭和の人間なので)物凄く頷けるものでした。昨日、あるツイッターで、この石田という女性が出演してる動画を見ました。
テーマが「性加害者教師の懲戒免職をどうするか?」という自民&公明の部会(?)の話だったのですが、完全に自分は性被害を受けた被害者である。という決めつけた前提での話一辺倒でした。最後に視聴者から「冤罪の場合」というコメントもあったのですが、話をずらして答えませんでしたね。
写真も不思議なものですし、経緯も首を傾げる内容なのですが、一番引っかかるのが、
子供の頃にキスとかされた場合、性被害と認識は出来なくとも、嫌だとか不快だという
感覚は持つと思います。なのに、何度も呼び出されてホイホイついて行く? 意味が分かりません。また、家電しかない時代に、子供をどうやって呼び出したんでしょうか?
これも、腑に落ちません。
その上、大学生になって、告白が仮に先生側からだったとしても、そんな不快な相手の
申し込みは普通断るでしょう。彼女の方からの告白だったなら猶更ですが、逆だとしても
人間の行動としておかしいとしか言えません。
伊藤詩織氏のせいで、「性被害」を訴える女性全体に対して、懐疑的に見てしまいます。
私は女性なので、偏見は良くないし、実際に性被害にあって苦しんでる人もたくさん存在するので、心苦しいのですが、率直な感想ですね。
性的な加害を与えた教師は厳罰にとずっと思って来ましたが、そんな単純な話じゃないなと
考え直してる所です。私自身は強姦は死刑にすべきと考えてる人間ですが、逆に虚偽告訴をした人も同罪だと思います。それ位「冤罪」は怖いです。
「性被害、強姦」この行為は、女性の一方的な主張(証言とも言う)だけで罪を着せ、無実の人間の全てを奪い、破壊する威力を持ちます。だからこそ、セカンドレイプだという大声に対して臆する事なく、しっかりと実態を把握する必要があると感じました。
私達日本人は「慰安婦強制連行」「性奴隷」という世紀のデマ、プロパガンダに
長年苦しめられて来たのです。綺麗ごとではなく、「事実」をしっかりと確認する
必要があると思います。 長文失礼しました。 次の記事を楽しみにしています。
障害者モンスター伊是名夏子が弁護士ドットコムを通じて、好き勝手に
自分に都合の良い事だけを必死に騒いでいますね。
ブログ記事の都合の悪い事実は冗談だと。
自分で書いた都合の悪い記事を拡散されたが、全てデマだと。
伊是名・伊藤・石田 三人に共通すると思われる、後ろで糸引く
嘘を吐き続けないと死んでしまう病のあの国の民族の存在。
この三人も嘘を吐き続けないと死んでしまう病の人なんでしょうね。
「疑ったという事実を書いただけ」伊藤詩織氏。「冗談を書いただけ」伊是名夏子氏。「性被害とは認識できなかっただけ」石田郁子氏。
「だけ」が大好き、嘘大好きの三羽ガラスですね。
たとえば森さんは「女性の話は長い」と言っただけで、そのあとどれほどフォローしてもやめさせられ、杉田議員も「女性は嘘をつく」という部分だけ切り取られて猛攻撃を受け、それらを扇動したのが、三羽ガラスと関係あるのかな。
他人の失言は、何があっても許さない。自分の言動は大目に見てよ、それに対する批判は誹謗中傷だぞーと、非常に都合のいい三羽ガラスですね。幸せなのは自分達だけで、振り回される周りは、本当に大変です。