競走馬「竹島」? リアンクールが快勝
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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11日に行われた中京競馬4Rで「リアンクール」という名前の競走馬がデビュー戦を勝利で飾った。リアンクールと言えば韓国が不法に占拠している竹島の英語名として知られているが、JRAのホームページを見ると、競走馬のリアンクールは別の意味になっている。一体、オーナーのどのような思いが籠っているのか。
■竹島の英名は「リアンクール岩礁」
中京競馬4Rの3歳未勝利戦(ダート1800m)、北村友一騎手騎乗、単勝1番人気に推されたリアンクール(牝、栗東・安田隆行厩舎)は直線でインから抜け出し2着に1馬身4分の1差をつけて快勝した。直線で前が詰まる不利を受けながらの勝利だけに、かなりの能力を秘めているのは間違いない。
しかし、それよりも気になるのが馬名である。日本で「リアンクール」と言えば、リアンクール岩礁(Liancourt Rocks)を指すのが普通。このリアンクール岩礁がいわゆる島根県の竹島のことである。
韓国が不法占拠している島の名前を馬名につけたのかと思ったら、JRAのホームページを見ると、リアンクールは「絆(仏)+良いね」と説明され、馬名には「Lien Cool」という綴りが付されていた。つまり「Lien(フランス語)+ Cool(良いね・英語?)」というわけである。
同馬のオーナーの村上龍太郎氏は過去にもフランス語の名前の競走馬を所有していたことがあり、フランス語の心得があるのは間違いなさそうである。
Lienは英語ではLinkに相当する単語らしい。Coolは英語と思われるが、フランス語でもCool(発音は異なる)という単語は使われているようで、どちらなのか分からない。「絆」にだけフランス語という注釈がついていることから、フランス語+英語と見るのが通常の解釈。そうであれば、それ自体、不自然であるし、絆がクール(良い)というのもおかしな表現。そう考えると「Lien Cool」は不自然な名前に感じる。
■馬名の登録を行う公益財団法人
中央競馬の馬名については、JRAの関連団体である公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(本部:東京都港区)の所管である。通常第3希望まで出して、審査の上、可否が決められる。
もちろん、どんな名前でもいいというわけではなく、「馬名登録実施基準」に沿って審査が行われ、審査に通過した名前しか使用できない。審査基準は第4条に詳細に定められており、過去に東京優駿など大レースを勝っている馬、父・母と同じ馬名などは審査に通らない。
仮に竹島を意味する「リアンクール(Liancourt) 」で出した場合、4条6項の「奇きょうな馬名」の中のキ:「その他、認めないことがある馬名」の(ウ)有名な地名または山河の名称、に引っかかる可能性はある。ただ、「竹島」は有名でも、その英語名「リアンクール」が有名な地名または山河かと言われると微妙ではあろう。
また、(ア)時事に関し、競走馬の馬名として不適切なもの、とされる可能性もないわけではない。その場合、リアンクールの何が悪いのかということにもなる。どうしても通したくてリアンクール(Liancourt)をリアンクール(Lien Cool)として通したとしたら、それはそれで興味深いことではある。
■「それ以外に提供できる情報はありません」
とりあえず、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルに問い合わせたところ、「JRAのホームページに出ている『絆(仏)+良いね』ということ以外に、提供できる情報はありません」とのことであった。せめて、第1希望か、そうでないのかぐらい教えてほしいと頼んだが、答えは同じ。
一体、この馬の名前はどういう経緯で決まったのか。これから、命名者であるオーナーサイドに取材していこうと思う。
》》ジャーナリスト松田様
リアンクールは「竹島」なんですか。知りませんでした。ディープの肌にヘニーヒューズで、厩舎も良いしドンドン活躍して注目を集める存在になって欲しいですね。
新馬戦では、単勝が2倍を切る(1.9倍)人気だったようです。芝も走りそうですけど、厩舎サイドはダートが良いと思っているのでしょうか。これからは私も気にして観るようにします。松田記者のおかげで楽しみが増えました。
>>MR.CB様
コメントをありがとうございます。
僕は最初に馬名を見た時には驚きました。JRAの馬名の由来を見た時に、2度驚いたという感じです。「取ってつけたような理由で、どう見ても竹島じゃないの?」という気がしました。
馬名はともかく、内容も馬群を割るのに手間取ったのに突き抜けるという強い内容でしたから、クラシックに進めるのではないかと思いました。芝に行けば、の話ですが。
とにかく、楽しみですね、色々と。