韓国の決勝T進出ほぼ絶望 28日に決着
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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FIFAワールドカップ2026は日本時間28日に決勝トーナメント進出32か国が出揃う。注目の韓国はA組3位に終わり、決勝T進出の可否は他グループの結果次第となった。各組3位の12チームのうち8位までが進出するが、韓国は結果が出た9グループの中で7位という苦しい展開。残る3グループの3位チームのうち、少なくとも2チームが韓国の成績を下回らなければ1次リーグ敗退が決まる。残ったカードから考えると、韓国には極めて厳しい条件となっており、チームはこのまま帰国ということになりそうである。
◾️韓国の決勝T進出の条件
今回から出場国が従来の32か国から48か国に増え、決勝トーナメント進出は16か国から32か国に増えた。各組3位の12チームから8チームが進出となる。その決定方法は①勝ち点、②得失点差、③総得点、④フェアプレーポイント、⑤最新のFIFAランキング、の順番で評価される(FIFA・World Cup 2026 groups: How teams qualify and tie-breakers)。
日本時間27日にAからIまで9つのグループが終わり、韓国は勝ち点3、得失点差-1、総得点2で7位となっている。
残るJからLまでの3つのグループは、日本時間28日に最終戦が行われ、韓国が決勝トーナメント進出を決めるためには、3位チームのうち2チームが韓国の成績を下回らなければならない。結論から申せば、その可能性は低く、韓国の進出はほぼ絶望と言っていい。
JからLまでの各組3位が決まる試合は以下の順番で行われる。
L組:クロアチア(勝ち点3、得失点差-1) vs ガーナ(勝ち点4)
K組:コンゴ民主共和国(勝ち点1、得失点差-1) vs ウズベキスタン(勝ち点0、得失点差-7)
J組:オーストリア(勝ち点3、得失点差0) vs アルジェリア(勝ち点3、得失点差-2)
この3組の3位チームが決勝トーナメントに進むには、6位イラン(勝ち点3、得失点差0)を上回ることが必要になる。そうなると、最後のJ組のオーストリアvsアルジェリアは、引き分ければ双方が勝ち点4となり、決勝T進出が決まる。意味もなく勝ちに行って、逆にカウンター攻撃を受けて失点すれば進出を逃すリスクがあり、J組のオーストリアvsアルジェリアはかなり高い確率で引き分けになることが予想される。90分間、自陣でボールを回し続けることもあるかもしれない。
◾️クロアチアとコンゴ民主共和国の結果次第
そうなると、韓国が上がるためには、日本時間28日午前6時から行われるL組の試合で、クロアチアがガーナに敗れ、続く午前8時30分からのK組の試合で、コンゴ民主共和国が、ウズベキスタンと引き分けるか、負ける必要がある。ただし、ウズベキスタンが6点差をつけて勝てば、勝ち点と得失点差が韓国に並び、総得点で上回ってしまうため、韓国からすれば「ウズベクさん、勝つにしても5点差以内でお願いします」ということになる。
2018年のロシア大会で準優勝したクロアチアも敗退の危機にあり、L組はあらためて死の組であると思わされる。ガーナはイングランドと引き分けており、簡単には勝てない相手。しかも、既に突破を決めており、強豪クロアチア相手に勝利を挙げようと、攻めて来る可能性はある。一方のクロアチアは勝ち点を挙げることが突破の条件であり、戦い方が難しい。おそらく引き気味にして失点しないようにしつつ、終盤まで同点であれば、最後は守って勝ち点1を積み上げてくることが予想される。いずれにせよ、クロアチアが負ける可能性がないわけではない。
次のコンゴ民主共和国はポルトガルと引き分け、コロンビアには0-1と接戦を演じており、かなりの実力を持つ。一方、ウズベキスタンは2連敗で極めて厳しい状況にある。ポルトガルには0-5の完敗、コロンビアにも1-3と敗れており、コンゴ民主共和国との実力差は歴然としている。
上がるためには勝つしかないコンゴ民主共和国は、最初からエンジン全開で攻めてくるのは明らか。一方のウズベキスタンも7点差をつけて勝てば、イランの成績を上回り決勝T進出が決まるので、可能性を信じて攻めていくことが予想される。引いて勝ち点1をとっても仕方がない。
その結果、激しい攻防が繰り広げられ、結果として実力がそのまま出ることが予想される。常識的に考えて、ウズベキスタンの勝利は難しいであろう。
このように、クロアチアとコンゴ民主共和国がともに敗れる可能性は決して高くはないと思われる。この2チームのうち、どちらか一方が決勝T進出を決めれば、最終戦のJ組オーストリアとアルジェリアの一戦が引き分けに終わる可能性は高いだけに、韓国の敗退は濃厚であろう。
もし、たとえばクロアチアが負けて、コンゴ民主共和国が勝った場合、韓国が上がれるかどうかは、最終戦のオーストリアとアルジェリアの試合結果にかかることになる。ところが、両チームが序盤からあまり攻める気を見せずに、気の抜けたような自陣でのボール回しを延々と続けたら…。ネット界隈は、それこそ大騒ぎであろう。別にそれを期待しているわけではない。ただ、そうなるかもな、という話である。
◾️日本のせい?
南アフリカに敗れた後も、韓国チームは決勝T進出の可能性がある限り、調整は続けているのであろう。しかし、現場にいる選手や監督は、他グループの動向が気になり、練習も身が入らないのではないか。
仮にクロアチアやコンゴ民主共和国のどちらかが敗れて、韓国が決勝T進出にあと一歩という9位に終わったら、これはファン・サポーターにとっては実にもどかしい結果と言える。その時は、「日本がスウェーデンに2点差をつけて勝っていれば、上がれたのに」と日本に怒りの矛先が向いてくるかもしれない。
メキシコと南アフリカ、せめてどちらかから勝ち点1を取っていればこのような事態は避けられたのであるが、そうした他責思考が強いというイメージの国だけに、その可能性もあるのかもしれない。
ドーハの悲劇の頃からサッカーを楽しんで見てきた者としては、かつては日本にとって高い壁だった韓国から「日本が助けなかったせいで、我々は敗退した」と逆恨みされるかもしれないと考えること自体、1990年代とは隔世の感がある。
昔のことは後から振り返るとして、そうしたことをつらつらと考えるより、今は、次のブラジル戦での日本の勝利を祈ることにしたい。






