大椿ゆうこ氏語る(前)福島氏の党運営「課題多い」
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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社民党の大椿ゆうこ前参院議員(52)が9日、党首選後の会見で発言の機会を与えられなかった問題について当サイトの取材に応じ、会見当日は衆院選沖縄2区の問題について話す予定であったことを明らかにした。さらに、この問題に関して「(福島みずほ党首は)説明責任を果たしていないと思う」などと話した。また、自らの力不足が前提であるとしながらも、昨年の参議院選挙の時から続く、福島氏の党運営に対する疑問を口にした。なお、大椿氏は直ちに離党する考えはないとしており、その点は続編で明らかにする。
◾️幕引き許さない姿勢示す?
社民党の党首選で敗れた大椿氏が6日の記者会見の場で発言の機会を与えられず、「それはひどいと思う」と口にして、会見途中で退席したことはネットだけでなく、テレビや新聞などでも報じられた(参照・社民党”喜劇” 言論弾圧に大椿ゆうこ氏退席)。
露骨な言論弾圧という批判が沸き起こり、福島党首は8日に会見を行い、大椿氏らに発言を認めなかったことについて「配慮が足りなかった点があり、おわびしたい」と謝罪した。記者から当日の司会は福島氏の指示に従ったのではないかという質問が出ると「直接指示する立場にはない」と否定する趣旨の発言をしている(JIJI.COM・社民・福島氏、発言封じを謝罪 党首選後の記者会見巡り)。
これに対して大椿氏は早速自身のXのアカウントで、ネットニュースを引用するなどして、以下の投稿を行った。
★「党首選実施本部のせいになっていますだ(ママ)、異論が出て来るでしょう。」(大椿ゆうこ 社民党 前参議院議員・2026年4月8日午後6時50分投稿)
★「4月6日の社民党党首選の記者会見。なぜ、私の発言を禁じたのか。沖縄2区に関して発言されるのが嫌だったのだろう。」(同・8日午後7時36分投稿)
★「今回、発言を封じた背景にあるのは、沖縄2区問題について話させたくなかったからでしょう。福島党首には、沖縄との信頼回復に努めて欲しいです。」(同・9日午前7時22分投稿)
★「そのうちに全てが明らかになるでしょう。」(同・9日午前7時28分投稿)
幕引きを図ろうとしているかのような福島氏に対して、厳しい姿勢を示した。当サイトでは大椿氏に取材の申込みを行い、9日夕に同氏に対して電話で話を聞くことができた。
◾️福島みずほ氏の説明責任
まず、上記の投稿に関して、全てが明らかになる、異論が出てくる、という内容について聞くと、以下のように答えた。
大椿:『しゃべらせるな』というふうに言ったのではありません。『単独で会見をしたい』と言ったのだと思います。 私たちに『しゃべらせるな』とは言っていないけれど、『当選者のみで記者会見を行いたい』という意向だったと聞いています。
福島氏のそうした意向のため結果的に発言はできなかった。もし、発言する機会があった場合は沖縄2区の問題について話す予定であったのかを聞いた。
松田:もし、大椿さんに話が振られたら、やっぱり沖縄2区の話をせざるを得ないという考えだったのでしょうか
大椿:そうですね。新たに党首になった福島さんには、沖縄2区の問題に関しては向き合っていただいて、『信頼構築のために力を尽くしてもらいたい』ぐらいのことは言おうと思っていました。あれがダメだ、これがダメだ、と言うつもりはありませんでしたが、福島さんは沖縄のことについて一切語ろうとしないけれど、私は新党首に今、求められているのは沖縄との関係修復をいかに早い段階で進めていくかってことだと思います。ですから、それは言おうとは思ってました。『それはやってくださいね』というふうに言おうとは思っていました。
この後、福島氏の説明責任について聞くと、厳しい言葉が並んだ。
松田:福島党首は自民党に対して説明責任、説明責任ということをおっしゃってますけど、沖縄2区の問題、それに今回の記者会見を含め、説明責任を果たしているとお考えですか
大椿:特に沖縄2区に関しては説明責任が果たされていないと思っています。主に幹事長が報告というか経緯説明みたいなのを書面で出していますが、あそこに書かれていない重要なこともあるので。ですから、説明責任が果たされていないし。選挙後、沖縄平和運動センターとかが『出て行ってくれ』みたいな事態になったわけじゃないですか。社民党出て行ってくれと。ついでに社大党(沖縄社会大衆党)も出て行ってくれとなったことを考えれば、どうやって関係修復を図るのかということの説明などは一切されていないと思います。自分たちのやったことには問題がなかったとかね、そういう姿勢なんだな、ということは分かりますけど。説明責任を果たしているとは私は思っていません。
松田:沖縄2区は結果的に自民党の候補が当選しました。せめて(社民党を離党した)新垣邦男氏が当選するようにしておけばいいのでは、と社民党の支持者は思ったのではないでしょうか
大椿:私は、そう思っています。それは最も県民が望まないことだと思うので。それを避ける努力をするのが、政党に所属する私たちの役割だというふうには思っています、私は。他の方はどうか分かりませんけど。
沖縄平和運動センターはオール沖縄会議の主要構成団体の1つで、反戦平和運動を進めていく団体である。その団体から、分裂選挙となったことが問題とされ、社民党と社大党は”三行半”を突きつけられる形で脱退を余儀なくされている(TBS NEWS DIG・「平和運動センター」から政党が脱退 センター側から “三行半” 分裂選挙となった衆院選2区の対応が転換点に)。大椿氏はこの点を問題視しているのである。
◾️福島氏の党運営に「課題は多い」
福島党首は今回が9回目の党首選の当選である。長年にわたり党運営の主導権を握り続け、過去に阿部知子氏や辻元清美氏らが党を去っている。こうした点も党内部で問題になっている可能性がある。選挙に関しては、「私は自分には(当選するだけの)実力がなかったことは認めます。それが落選の一番の原因です」(大椿氏)とするが、それでも党からの支援が十分であったのかは問われる部分である。
松田:過去に阿部知子さんや辻元清美さんらが福島党首の下で党を去っていますけれど、福島氏の党運営はおかしいのではないのかと、外部からは見えますが、その点はどうでしょうか。
大椿:そうですね。課題は多いと思っています。全てを否定するつもりは全然ありません。政治家である福島さんを否定する気持ちもありません。そこを混同される人がいますけど、それはありません。ただ、党首という立場でありながら、これだけ社民党が厳しい状況になっても、自ら(衆院選の)小選挙区に出て戦おうとしないことには、長年皆さん不満を持っていらっしゃいます。私自身も、それでは党勢回復はできないだろうというか、道を切り拓くことはできないだろうと、ずっと思ってきましたし、この間も言ってきています、私は。
松田:照屋寛徳さん(元衆院議員、故人)がそうおっしゃってましたよね。『なんで小選挙区に出ないの』ということは(参照・伊是名氏で党内に波風 照屋議員「幹事長に聞いて」)。
大椿:ご本人(福島氏)はね、まあ自分は『参院の比例で選ばれているんだし』ということと、『支持者がそれを望んでいない』とか。支持者の方からも『今さら小選挙区で通るのは難しい』『この貴重な一議席をなくしたらどうするんだ』と、私たちは言われるわけです。知名度もない、実績も不十分な私たちが小選挙区に出て、もう本当に落選前提の選挙区に出て戦ってるわけじゃないですか。そういうことを考えると、(福島氏は)人の落選は別に気にならないのかなと思えてきました。
◾️記者会見で露呈した不満
社民党の国会議員は現在、福島氏とラサール石井氏の2人だけで、福島氏が党首として権力を独占しているのは、他にやるべき人がいないという事情もある。ラサール石井氏も昨年の参議院選挙で当選したばかりで、政治家としてのキャリアは半年しかなく、いきなり党首を務めるのも無理がある。
とはいえ、9回も党首選に当選というのはあまりに長すぎる。長期に渡る独裁的な党運営には不満も蓄積しているとみられる。それが今回の記者会見で露呈したのかもしれない。
副党首であった大椿氏も選挙では苦戦続きで、そうした選挙に関わる問題についても話を聞いた。続きは後編の「大椿ゆうこ氏語る(後)出馬めぐり福島氏と対立」でお伝えする。
※冒頭の写真は大椿氏のホームページからダウンロードしている。同HPには写真の使用の規定として「大椿ゆうこを応援する目的でのご利用をお願いします。」とあるが、令和電子瓦版では「応援する目的はなく、報道目的で使用したいので許可を願いたい」と申し入れ、大椿氏本人から了解を得られたために掲載することとした。以上の事実から、当サイトが当該記事において大椿氏の応援を目的としていないことについて、読者の皆様にご理解いただきたい。








