ゴダイゴ浅野孝已さん死去 優しい表情のギタリスト

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 ロックバンド「ゴダイゴ(GO DIE GO)」のギタリストだった浅野孝已さんが5月12日、死去した。68歳。

■地味な存在もバンドのバランス取った印象

ザ・ベストテン(TBS系)出演時の浅野さん(YouTubeから)と死去を伝える産経新聞紙面

 報道によると浅野さんは5月12日に都内の自宅で倒れ、救急搬送されたという。死因は明らかにされていない。1975年にゴダイゴに加入。1985年にゴダイゴが一時活動を停止した後はプロデュース業など幅広い活躍をしていたという。

 50代の人間にとってゴダイゴは忘れられない存在。失礼を承知で申せば、浅野さんはメンバー5人の中で最も地味な存在であった。

ボーカル:タケカワユキヒデ

キーボード:ミッキー吉野

ドラムス:トミー・スナイダー

ベース:スティーヴ・フォックス

ギター:浅野孝已

 タケカワユキヒデさんの英語のボーカルは独特の魅力があったし、埼玉出身者なら分かる浦和高卒の”金看板”。ミッキー吉野さんは独特の風貌で音楽的にもリーダーとしてふさわしい実力を有し、トミーさんは陽気なキャラで、テレビでは笑いを取る役割も果たしていた。ベースのスティーヴさんは後に伝道師となるが、当時はルックスで際立っていた印象。

 その個性豊かなメンバーにあって、浅野さんは地味な存在ではあった。周りが派手すぎるから、少し控えめなキャラの方がバランスが取れていい。ドリフターズなら「仲本工事」の役どころであろうか。

■優しそうな表情でプレー

 僕が高校を卒業する年に友人からゴダイゴの「CMソング・グラフィティ」というアルバムを録音したカセットテープをもらい、擦り切れるほど聴いた。「ミラージュのテーマ」「スプリンター・リフトバック」「what did you do for tomorrow」などが好きで(こんな素晴らしいバンドがいるんだ)と感動し、それ以来、夢中になって聴いたものである。

 「モンキー・マジック」や「銀河鉄道999」は今、聴いても古さを感じない。この手のバンドとしては珍しく積極的にテレビにも出演していた。ゴダイゴが出る「ザ・ベストテン」(TBS系)は見ていて楽しかった。銀河鉄道999の「journey to the stars」の部分を歌う浅野さんの声をよく耳にしたが、タケカワさんのボーカルとは異なるちょっと渋い声で(こんな感じの声で歌うんだ)と思ったのをよく覚えている。

 浅野さんは笑顔でギターを弾いていた印象が強いが、当時の映像を見ると確かに優しそうな表情である。

■岡江久美子さんに続く悲報、昭和は遠く

 岡江久美子さんが63歳で亡くなったばかりだが、浅野さんの68歳も早すぎる。50代の僕たちにとっては、少し上の世代の活躍しているお姉さん、お兄さんであった。

 また昭和が遠くなった。浅野孝已さん、青春時代の夢をありがとうございました。安らかにおやすみください。

合掌

"ゴダイゴ浅野孝已さん死去 優しい表情のギタリスト"に2件のコメントがあります

  1. 山口 秀明 より:

    おはようございます。
    ゴダイゴは私の青春です。タケカワユキヒデがソロ活動してた頃から、日本人らしからぬ発音で英語の歌を歌っていてファンでした、後にゴダイゴに。例のCMソングのアルバム買って、ずっと聴いていました。「威風堂々」のギターソロがカッコいいんです。浅野さんのギターが好きで、近年当時弾いてたギターを買いました。
    ご冥福を祈ります。

    1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

      >>山口 秀明様

       コメントをありがとうございます。
       山口様もゴダイゴがお好きだったとは…。大変な人気でしたからね。浅野さんはゴダイゴの一時活動停止以後、音楽スクールで副校長だったか、何か重要なポジションでギターを教えていたとか。腕は確かだったのでしょうね。

       ゴダイゴは今でも聞きますが、10代の頃を思い出します。いい時代でした。

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