ちむどんどん 豪華キャストの学芸会か

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 NHKの朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」への批判が止まない。首相補佐官の礒崎陽輔氏が14日に「脚本の論理性が破綻している」とツイートして話題になったが、それ以前にもツイッターでは「#ちむどんどん反省会」というハッシュタグで放送日に酷評が並んでいる。実際に17日放送分を視聴してみると、首を捻らずにはいられないシーンの連続となっていた。

■展開される不可解なストーリー

NHKホームページから

 8月17日放送の「ちむどんどん」第93回のあらすじは、概ね以下の通り。

・暢子(黒島結菜)は開店予定の沖縄料理店の物件と契約することを決め、夫の和彦(宮沢氷魚)の賛同を得る。現在働いているイタリア料理店は今月末に辞めることになった。ただし、資金不足のリスクがある。

・和彦は新聞社の上司から、義兄・賢秀(竜星涼)が関係する会社がマルチ商法で摘発が迫っていることを知らされる。

・賢秀はイタリア料理店のオーナーから自分のやっていることがマルチ商法であることに気付かされ、会社に乗り込み、預けた資金の返却を求める。しかし、暴力団員風の社員に暴行され、逆に違約金200万円を請求される。

・暢子は開店資金200万円を用意し、翌朝に支払いにいくこととした。そこへ賢秀の会社から電話があり、違約金200万円を支払うように言われる。

・暢子は開店資金200万円を持って会社に駆けつけ、和彦と智(前田公輝)もそれを追う。

・会社に到着した暢子は、暴行され押さえつけられている賢秀と、和彦と智が見ている前で社長に200万円が入った封筒を渡す。

 これをどう見るかは視聴者の受け取り方次第であろうが、賢秀がオーナーから指摘を受けるまで自らの行為がマルチ商法の手先だと気付かなかった点、暢子がいる場所の電話番号をマルチ商法の会社が知っていて違約金の支払いを求める点、電話口から兄が暴行を受ける声が聞こえる中、大事な開店資金を詐欺会社に渡そうとする点、それを新聞記者であり、当該会社が摘発間近と知りながら止めようとせずに呆然と立っているだけの和彦ら、不可解なストーリーが15分続く。

 ついでに言えば、和彦は暢子の開店資金の足しにしようとしたのか会社の社員特別融資について上司に聞くシーンがあったが、そうした制度は直属の上司ではなく総務に問い合わせるべきこと。脚本家は和彦が妻のために動こうとしていることを端的に表現したかったのかもしれないが、新聞記者出身の一視聴者としては「いくら世間知らずの新聞記者でも、それぐらいは分かってるよ」と言いたくなる場面であった。

 礒崎氏はこれらの点を論理性の破綻と呼んだであろうことは、容易に想像がつく。たまたま見た第93話で、この”ぶっ飛び”かた。演者は豪華だが、脚本は素人レベル、小学校の学芸会レベルと言っても過言ではない。「#ちむどんどん反省会」が拡散されるのも理解できるというもの。

■時代考証のいい加減さ

NHKちむどんどん画面から

 脚本は制作者の力量の問題であるからいいとしても、番組の時代考証のいい加減さには驚かされる。既にネット上では話題になっているが、暢子の母・優子(仲間由紀恵)が示した新聞記事に、本土復帰(1972年)前の沖縄には存在しない自衛隊が出てきたり、2001年に誕生した厚生労働省が出てきたり、不注意では片付けられないミスが出ている。

 個人的に驚いたのは、暢子の父賢三が終戦直後と思われるが、沖縄に戻った際に民間人収容所で優子と会った場面。画面からの写真を見ていただきたいが、賢三はビートルズのマッシュルームカットのような、それもきれいにセットされた髪で、しかも、耳が半分隠れる長髪である。

 沖縄の収容所であるから、1947年(昭和22)以前の設定。終戦から2年、こんな姿の男性を写真でもいいから見たことがあるという方は是非ともその写真を送っていただきたい。写真がなければ目撃談でもいい。

 こういうディティールを無視するドラマは個人的に全く見る気がしない。国民から受信料を徴収し、歴史的事実と合致しないドラマを作ることに制作者は痛みを感じないのか不思議に思う。

 暢子がボーヤとして働く新聞社で宅配ピザの箱に入ったピザを食べるシーンもネットで話題になっている。時代設定は1974年で、宅配ピザが普及する1985年頃から10年以上前である。

NHKちむどんどん画面から

 せっかくなので、もう1つ。優子が沖縄戦を語る際に示した家族写真がある。実家が経営する「那城食堂」の前で家族や住み込みで働く賢三が勢揃いしているものである。

 賢三は1944年(昭和19)には出征している設定のため、写真は昭和18年頃と思われるが、食堂の看板は戦後定められた新字体の「与」が使用されている。1943年(昭和18)であれば「那城食堂」とすべきと思うが、このあたりも現場では違和感を覚えなかったのであろうか。

■制作者サイドの知的レベル

 こうした細かい点に違和感を覚える部分が多発すると、言葉は悪いが制作者サイドの知的レベルを疑いたくなる。時代考証を専門にしている人に番組を一通り見てもらうなど、やり方はいくらでもあると思われるが、なぜ、そんな簡単なことができないのか、しないのか。

 ドラマも情報発信であるから、結局、情報発信者として真実を伝える責任についてほとんど意識がないのであろう。(こうだったに違いない)と確認を怠ったまま放映し、ネットで話題になったら総集編やNHKオンデマンドでの映像を加工してなかったことにする。前出の新聞記事の自衛隊、厚生労働省の部分は映像がぼかされており、今では見ることができない。

 ネットの発展でテレビのメディアの王様としての地位は脅かされているとされるが、それはこうしたテレビ局の視聴者を軽視した姿勢にも起因しているように思う。

"ちむどんどん 豪華キャストの学芸会か"に3件のコメントがあります

  1. 老眼ジジ より:

    (通名)NHK 日本放送協会 (本名)KHK 韓国放送協会 が制作し放送する嘘捏造番組や報道番組に日本人は何を期待して毎月強制徴収される視聴料金まで支払って視聴するのだろうか。

  2. 通りすがり より:

    実は沖縄本土復帰ごろの日本に似た世界でのファンタジー、「異世界モノ」でした、というオチだったりしてw

  3. 匿名 より:

    NHKの視聴料金
    この件どの政党もダンマリ
    声出せないほど口にお金、詰め込まれているのかな?

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