山口氏が審査申立て 伊藤詩織氏不起訴に異議
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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TBSの元ワシントン支局長・山口敬之氏が21日までに、虚偽告訴などの容疑で書類送検されたジャーナリストの伊藤詩織氏を不起訴とした東京地検の処分を不服として、東京検察審査会に審査を申し立てた。同氏が当サイトの取材に対して明らかにした。申立てを受けた審査会が「不起訴不当」や「起訴相当」と議決すれば、検察官は再捜査し改めて処分を判断することになる。
■審査申立書を送付 検察審査会は審査へ
山口氏は21日までに東京検察審査会宛に審査申立・冒頭陳述書と代理人弁護士の補充書を郵送した。審査申立・冒頭陳述書の日付は5月19日。
山口氏は当サイトの取材に対し「伊藤氏を起訴することによって真実を明らかにする機会を与えていただきたいと思い、審査の申立てをしました。法廷で全ての証拠・証言をそろえ、公平公正な状況で裁判官の判断を仰ぎたいと思いました」と申立ての理由について説明する。これによって伊藤詩織氏は、刑事責任を追及される可能性が出てきた。
告訴した者が審査の申立てを行った場合、検察官の公訴を提起しない処分の当否を審査しなければならないと定められている(検察審査会法2条2項、1条1項1号)。今回の申立てにより、不起訴処分の当否を第1から第6まである審査会のいずれかで審査することになる。
検察審査会は当該検察審査会の管轄区域内の衆議院議員の選挙権を持つ11人の検察審査員で組織される(同4条)。市井の人々が検察官の処分についてどうすべきであったのかを決定するため、国民の声が反映されるシステムと言っていい。
議決は起訴相当、不起訴不当、不起訴相当の3種類(同39条の5第1項)で、このうち、起訴相当については11人の審査員のうち8人以上の賛成を要し(同39条の5第2項)、それ以外の議決は過半数で決する(同27条)。
起訴相当、不起訴不当の議決があった場合、検察官は「公訴を提起し、又はこれを提起しない処分をしなければならない」(同41条1項2項)とされており、あらためて伊藤氏の虚偽告訴と名誉毀損について起訴すべきかどうかが検討される。そのため、不起訴とされた伊藤氏が起訴される可能性がある。
仮に検察官が再び不起訴処分とした場合には、再度、審査が行われ、8人以上の審査員により起訴議決がなされた場合、裁判所は弁護士を指定し、公訴提起させることになる(同41条の2第1項、41条の6第1項、41条の9第1項、41条の10第1項)。
■伊藤氏著書Black Box等で貶められた名誉
山口氏は2019年6月、伊藤氏が薬物等の使用で合意のない性交をされたと著書「Black Box」等で主張したとして、伊藤氏を虚偽告訴(刑法172条)と名誉毀損(同230条1項)で警視庁に告訴(刑事訴訟法230条)。昨年9月28日に伊藤氏が書類送検されたとする連絡を受けた事実を明らかにしている。伊藤氏も同23日に警視庁から虚偽告訴と名誉毀損に関して事情聴取を受けたとする内容の投稿を自身のフェイスブック上に行っている。
山口氏は伊藤氏への刑事告訴の趣旨について、自身のnoteの記事で以下のように説明している。
▷虚偽の被害を捏造して訴訟を起こし(虚偽告訴)、
▷さらに「デートレイプドラッグを盛られた」などと、訴訟では一切主張していない事を含め、嘘や根拠のない思い込みを世界中に流布し、私の名誉を著しく毀損し続けている(名誉毀損)からです。
(山口敬之氏:【書類送検について】)
しかし、東京地検は昨年12月に、伊藤詩織氏に対し不起訴処分とすることを決定した。今回の審査申立は、その東京地検の不起訴処分への異議申立てである。
■伊藤詩織氏からの審査申立は「不起訴相当」
山口氏は「伊藤さんの虚偽の主張によって、私は世界中で『薬物レイプ犯』と思われています。 こんな事が許されていいのでしょうか」と怒りを露わにする。伊藤氏から受けた犯罪被害について、その刑事責任を追及するための告訴であり、審査会への申立てである。
伊藤詩織氏は昨年の不起訴処分の際に「今回の不起訴はすごく安心しました。」と取材に答えている(BuzzFeed2020年12月25日公開:書類送検された伊藤詩織さんが『不起訴』。『良かったけれど』と複雑な心境)。しかし、検察審査会の議決によっては刑事裁判の被告人となる可能性が出てきたのである。
伊藤氏も山口氏が準強姦容疑等で告訴後、不起訴処分になったことに対して検察審査会に審査の申立てをしている。しかし、検察審査会は2017年9月に不起訴相当と議決。それが著書「Black Box」を著すきっかけとなったと同書の序文で説明しているが、議決から4年近く経過し、逆の立場で議決を待つことになったのは皮肉としか言いようがない。
審査会の行方は分からないが、伊藤氏が準強姦を訴え、不起訴処分に異議を申し立てた際に不起訴相当の議決がされた事実は、軽く扱えない。山口氏と伊藤氏の間で性行為が行われことに争いはない。それが準強姦という態様で行われたとする伊藤氏の主張は検察官も、当時の検察審査会の審査員も認めなかったという事実からすれば、準強姦を主張し続けた伊藤氏の行為は違法性を帯びるのではないかという判断がなされても不思議はない。
■山口氏「真実を明らかに」
山口氏は11日には、参議院議員の有田芳生氏(立憲民主党)ら3名に対して、名誉毀損による損害賠償を求めて東京地裁に提訴している。その10日ほど後に審査の申立てが行われた。
一連の動きは、メディアから一方的に犯罪者扱いされている現状に対し、積極的に自らの潔白、正当性を主張する動きと言えるのかもしれない。
こうした見方に、山口氏は言う。
「私は真実が明らかにされることを望んでいます。それが私の願いです」。
やっとここまで来た。というのが実感です。
私は最初の会見から伊藤氏に胡散臭さを感じ(理屈ではなく直感です)その後、
様々な人の調査をネットで読み、自分の直感は正しかったと思っています。
民事の一審もまともな裁判官なら、あんな矛盾だらけの証言など、信憑性を感じず、
判断を下していたでしょうが、そこが非常に悔しいですね。
山口氏も同じ様に考えて、あんな赤裸々な内実は一審では明かしてなかった。
それが裁判官に裏切られ、「不同意だった」と論点をすり替えられて、賠償金ですから、
相当悔しかったと思いますね。
この事件は山口氏と伊藤氏の事だけでなく、普通に生きる人全てに関係します。
こんな告訴がまかり通るなら、女性はいつでも男性を「罠」にはめ、陥れる事が容易に
なり、冤罪事件の多発を呼びます。
現在の、女性=弱者=被害者である、だから女性の主張は全て「正しい」のだ。
みたいな滅茶苦茶な「秩序」がまかり通る事になる。これは逆に、私達女性が、強姦被害に
あっても、信じて貰いにくい(疑いの目を向けられる)事に繋がります。
強姦は絶対に許せない所業ですが、虚偽で強姦被害を訴える事も 同じくらい許せない所業なのです。伊藤氏が名誉棄損と虚偽告訴で不起訴になった時は、がっかりしましたが、
この検察審査会(一般人なので)での審査には期待してしまいますね。
山口氏の主張が認められる事を祈っています。
そもそも名誉毀損や虚偽告訴が不起訴だったこと自体が納得いきませんでした。だから、一般人による検察審査会が本当に機能するのか、また起訴相当となり、結果的に伊藤さんが刑事責任を問われる立場になったとしても、そのことが広く報道されるのだろうかと疑心暗鬼になっています。
私の周りではまだまだ伊藤さんを勇気ある女性た見ている人も少なくありません汗。(それだけ印象操作されていたわけですが)
伊藤さんは「性被害者のために立ち上がる勇気ある女性ポジション」を取るので、刑事責任を問われる結果になっても、「日本は男性社会なので性被害に遭っても、逆に訴訟されるとんでもない国」というメッセージを世界に発信されることになるかもですね・・
さや 様
同感です。
伊藤氏に不利な結果となれば、常の通りで大騒ぎするでしょう。
この人にとっては、結果なんぞどうでもよく、カメラやマイクを向けられることに意義があるのだと感じます。
この事件に関心を持つ人ならば、双方の言い分や証拠の有無について自ら調べ、その結果で判断するでしょう。
一方、報道されたことを鵜呑みにする人もいるわけで、メディアに出まくり、被害者アピールしてきた伊藤氏に肩入れしてしまう人も少なくありません。スタスタ動画が流出した辺りから逆風になったようですが、この人を教祖のごとく崇める人々もまだまだいます。
結果は、検察審査会のメンバー次第のような気もします。
いよいよ始まりました。
松田さんの記事はとても人気があるので、検察審査会に選ばれた方々がご覧になるかもしれません。そこでこの場をお借りして、伊藤氏の疑惑をまとめさせて下さい。
① カルテ (性交時間の矛盾、ひざの症状、PTSDの症状のカルテとの違い)
② 防犯ビデオ
ホテル入館時 (伊藤氏は支えられながらも自分で歩いていた。山口氏との見事な二人三脚)
ホテル退館時 (スマホを見ながら、颯爽と歩く。髪を綺麗にアップして。ひざを怪我しているようには見えない)
③ 串焼き屋証言 (伊藤氏の方が積極的だった。ハニトラかと思った)
④ 寿司屋証言 (伊藤氏は大量の酒を手酌で飲酒し、トイレの中で寝ていた。その後、裸足で他の客に絡む。山口氏は「俺、先に帰っていいかな」と帰りたがっていた)
⑤ タクシー運転手ドアマンの証言のチグハグ
同じ場面なのに、違うことを言っている。タクシーの中では、寿司や仕事の話(意識ある) ドアマンは伊藤氏の介助を手伝わず(事件性や重大性が感じられない証拠)
⑥ メール 伊藤氏の方から積極的に誘っている。そして、事件後お疲れ様メール!著書には載せていない不都合なメールあり。避妊成功後も妊娠心配脅迫
⑦ 服装 (コートなど、上に羽織るものがあるのに、山口氏のTシャツを借りて着る。会見時は胸のあいた服(PTSDとは思えない)
⑧ 刑事の謎の行動 (捜査状況をしゃべりすぎ)
⑨ 検事の叔父 (伊藤氏に叔父はいない)
⑩ その他(寿司屋のトイレタンクに頭をもたれて〜と著書にあるが、寿司屋のトイレはタンクなしなど)
山口氏の被害
レイプドラック(証拠皆無)、盗撮(カメラなしパソコン)、強姦致傷(乳首から血〜と言いながらブラから血液反応なし)などの被害を受けたと世界中に言いふらされる。それに対して、名誉毀損が追求される民事控訴審では「ただ疑っただけ」で「一方当事者からの〜(つまり、伊藤氏の主観に過ぎないから)読者も真実とは受け取っていない筈だなどと言っている。著書には「圧倒的ノンフィクション」と書いてあるにもかかわらず。しかし最も基本的なことは「刑事で不起訴が確定したにもかかわらず、レイプ犯扱いされていること」
思いつくまま、書かせていただきました。コメント欄を使い、勝手なことをし、申し訳ございません。なんとしても、山口氏には勝っていただきたいので。
松田さん、どうかこれからもよろしくお願いいたします。
伊藤氏の問題点がとても簡潔に分りやすく纏められていて助かりました。
自分も山口敬之さんを応援しています。
ありがとうございます。一緒に応援しましょう。これからもよろしくお願いいたします。
ノンフィクションとうたった『ブラックボックス』について、アメリカで2000年代中頃にあった、集団訴訟を思い出しました。ジェームス・フレイという物書きの自伝(ランダムハウスが出版、邦訳「こなごなに壊れて」)に偽りがあったとして、カリフォルニア州やニューヨーク州等の読者が損害賠償請求を起こしたものです。
個別の刑事事案について私人を実名が特定される形で加害者と言及、日本の司法・行政制度を糾弾し、それをノンフィクションとして語る場合、ジェイムス・フレイの回顧録よりも更に正確性が求められ、丁寧な事実検証と名誉棄損・個人情報に留意する必要があるでしょう。刑事事件の捜査・訴訟の進捗状況と出版時期についても問題があります。事実と異なることについて、自己に有利になるよう、世論や裁判官の心証に影響を与えたとみなさざるを得ません。出版後に「そう思っただけ」等との言い訳は、名誉棄損を否定するものではありません。
因みに、ジェイムス・フレイ集団訴訟は最終的に和解に至りましたが、「醜聞」として語り継がれています。
NA 様
仰る通りだと思います。
ブラックボックスが出版された時、この時期に出版?相手の実名を出して?ノンフィクションとして?…これは、相手方を社会的に抹殺し得る著しい人権侵害に繋がる出版ではないかと思いました。内容を読み、警察と検察を混同したような書きぶり等々、経験していないことを書いた虚偽と妄想によるものだと確信しました。この人が参考にして書いたのではないかと言われる本( 涙のあとは乾く 著者:キャサリン・ジェーン・フィッシャー)も読みましたが、確かに似ている箇所はあります。パクリとまでは言いませんが。
伊藤氏は、人から注目されたい意識が強いように感じます。自己プロデュース力も高い。良くも悪くも話題にあがるような言動(記者会見でのダラシナイ格好、海外メディアに出演しての日本下げ発言等々)をし、今やその名を知らぬ人はいない有名人です。彼女が得たものを考えた時、売名目的、被害者ビジネスと言われることにも頷けます。
私は山口氏、伊藤氏、どちらも擁護しない中立のスタンスですが、この事件での双方に対する人権侵害は甚だしいものがあります。伊藤氏に同情することもありますが、犯罪者ではない山口氏を犯罪者呼ばわりし、生きる糧さえも奪おうとする悪質極まりないメディアや伊藤氏の支援者に強い憤りを覚えます。
冤罪被害者を放置する不正義は、絶対に許してはなりません。
月の桂 様 コメントをいただきましてありがとうございます。
『ブラックボックス』を読んで伊藤氏への同情・支持が強まった読者もいるでしょう。しかし、当該書籍を読み事実と異なる点が散見され信用できるものではないと確信を持った人も少なくありません。読後、松田氏・小川氏のようなジャーナリスト・論客や有志で事件を検証している方々が発信する情報に触れたことにより虚偽だと改めて気づかされた人もいます。
”ノンフィクションをうたった加害者を特定した強姦被害の手記”を読み、被害者である著者の単なる思い違いではなく虚偽だと認識せざるを得ないと感じた読者。この方々は、”ボロボロの人生から再起した回顧録”に誇大な表現や偽りがあってがっかりしたという読者とは比較にならないほどの怒りとともに精神的な苦痛を負ったことでしょう。なぜなら、本の売り上げが増え世間の注目が高まることは、山口氏の冤罪被害の拡大に加担したことになるからです。
著者の経歴や親族・人間関係について盛り過ぎといった次元ではない、深刻な問題を孕んだ本ではないでしょうか。そして、このような本が、税金で運営されている全国の図書館に、ノンフィクションとして所蔵されていることを、恐ろしく思います。