1・25判決直前 山口敬之氏に聞く(前)
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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1月25日にジャーナリスト伊藤詩織氏と山口敬之氏の控訴審判決が東京高裁で言い渡される。一審・東京地裁では伊藤氏が一部勝訴、山口氏の反訴請求は棄却されたが、控訴審ではどのような判断が下されるのか注目が集まる。当サイトでは判決を目前に控えた山口氏に話を聞いた。前後編の2度に分けてお伝えする。
■判決の見通しは?
控訴審は昨年9月21日に山口氏、伊藤氏がそれぞれ意見陳述を行って結審し、あとは判決を待つだけの状態。
当サイトではこれまでの状況から「伊藤氏にはほとんど勝ち目はないように見える。」(参照・追い詰められた伊藤詩織氏 控訴審の行方)とする記事を掲載したが、裁判は水もの、どのような結末が待っているかは分からない。
そのような状況下、判決まであと3日という時期に、山口氏が取材に応じた。都内で対面形式でのインタビューを実施したが、判決前とは思えないほどリラックスした表情であった。
ーー判決を3日後に控え、現在の心境をお聞かせください
山口敬之氏(以下、山口):予想されたより長い時間、審理が続きました。私としては弁護団の指導の下で主張すべきところは主張し、やるべきことはやったと思っています。人事を尽くして天命を待つ気持ちです。
ーーどのような見通しをお持ちでしょうか
山口:伊藤さんの主張をほぼ全面的に認めた一審判決については、法律的にも内容的にも全く納得できないということで控訴しました。控訴審では原審と全く同じもの(判決内容)が出てくることはないと思いますが、どれだけ違う内容が出てくるのかは分かりません。
■伊藤詩織氏に投げかけた5つの質問
9月21日の意見陳述で、山口氏は伊藤氏に5つの疑問を投げかけた。
(1)警察に提出したブラジャーから、ルミノール反応が出ていたはずですが、なぜその点には触れないのですか?
(2)なぜ自分をレイプし、大怪我を負わせ、殺しかけた男のTシャツを、素肌に着る事ができたのですか?
(3)膝に脱臼寸前の大怪我を負わされたのに、なぜ防犯カメラに映ったあなたは、膝を庇う事もなく、大股で普通に歩いているのですか?
(4)「意識が戻った状態で、性的暴行と物理的傷害の被害を受けた」という、明らかなレイプ被害の直後なのに、なぜフロントで被害を訴えなかったのですか?
(5)意識がある状態で性的暴行を受けたのに、なぜ強姦でなく準強姦で訴え出たのですか?
この質問を含む意見陳述をする山口氏を、伊藤氏が法廷内で下から見上げるように睨みつけたことは既に伝えた(参照・山口敬之氏 意見陳述の全文)。これらの質問は、伊藤氏が不法行為を行ったとする主張に対する理由付否認に相当する。伊藤氏サイドから有効な反論ができなければ、請求棄却へと導かれると予想される。
ーー意見陳述では5つの質問をされましたが、控訴審の書面のやりとりの中で、あるいはその後、法廷外を含め、伊藤氏側からの有効な反論はありましたでしょうか
山口:全くありません。5つの質問は、伊藤さんが真実を語っているのであれば、全て答えられるものばかりです。答えがあることを期待して意見陳述の中で5点、挙げさせていただいたのですが、今日(1月22日)に至るまで一切、回答はありません。法廷は結審しましたが、公開の場で質問という形で出したのですから、(法廷外でも)答えられるなら答えるであろうと期待していたのですが、答えられませんでした。
ーー答えることができなかったのでしょう
山口:「答えられません」は(可能の助動詞ではなく)敬語で使ったつもりです(笑)。言葉を変えます。(伊藤氏が)お答えにならなかったということについては、どうしてお答えにならなかったのかは、ご本人に聞くしかありません。
■裁判長が聞いた?名誉毀損の一覧表の認否
山口氏は、伊藤氏が著書などを通じて不特定多数人に向けて性暴力被害を受けたなどと発信、流布したことで名誉及び信用を毀損され、プライバシーを侵害されたとして損害賠償を求める反訴を提起している。
原審では棄却されたが、控訴審では請求が認められる可能性はある。意見陳述の際に裁判長が名誉毀損の一覧表を認めるかを伊藤氏の弁護団に確認したとされている。
小声、早口で行われたために傍聴席からは聞き取ることができなかったが、もし、そのように聞いているとしたら、それは山口氏の請求認容のために必要な確認であったからではないかとも考えられる。
ーー傍聴席からは気が付かなかったのですが、意見陳述が始まる前に裁判官が伊藤氏側の弁護士に名誉毀損の一覧表を認めるかを確認していましたでしょうか
山口:今回の控訴審は一審を事実上ゼロにする、事実認定から判決の結論までほとんどリセットする非常に珍しい形で進みました。控訴審では、一審の判決に瑕疵があったかどうかという形で審理が進むケースが多いと言われているようです。しかし、今回は、たとえば「伊藤さん側は何を主張したかったんですか?」というところからやり直しになりました。高裁の裁判官の方々は緻密に話を進めてくださり、名誉毀損の一覧表についても質問がありました。こういう重要なやりとりが裁判所側から伊藤氏側に問いかけられたということを、私は把握しています。どういう答えだったかは知りませんが。
ーー意見陳述の前ですね
山口:はい。
ーー高裁の裁判官は伊藤氏側に何を主張したかったのか、何があったか書き切ってと、求めたとされています(参照・追い詰められた伊藤詩織氏 控訴審の行方)が、伊藤氏は意見陳述で「刑事司法で裁いてもらうことを望んでいましたが、逮捕は直前で取り消しとなり、それはかないませんでした。」と言っていました。それは聞き方によっては書き切ることができないエクスキューズのように感じられますが、その点はどのような印象をお持ちでしょうか
山口:伊藤さんの意見陳述については裁判所の審理に関わらないものがほとんどです。裁判所外での話、一審での話、今の弁護団とは無関係な話がほとんどでした。どういう意図を持って意見陳述を書かれたのか、私はよく理解できていません。「刑事司法で裁いてもらうことを望んでいましたが、逮捕は直前で取り消しとなり、それはかないませんでした。」という陳述が、誰を、何を批判しているのか、私には分かりません。そもそも私は逮捕されるようなことはしていません。こういう言い方というのは、適切ではないと思います。
ーー法的意味もほとんどない話であると感じます
山口:伊藤さんは一審でも今でも、超党派の国会議員の会に出席して、こういう話をしています。国会議員やメディアを使って自分の主張を流布するということを継続していますから、その一環として、意見陳述においてもそういう意図を持って書かれたのではないかなと思います。
■父の遺した言葉の重み
山口氏は裁判が係属中に弁護士であった父を亡くしている。「日本の司法を信じろ」という言葉が遺されたという。
ーーお父様の遺された言葉をどのように受け止めていますか
山口:司法を信じろということは、自分の言うべきことを言い、出すべき証拠を出し、後は裁判官の判断に委ねるということです。ところが伊藤さん側のされてきたことは国会議員を使い、テレビにたくさん出て主張され、それは自分の選択ですから構いませんけれども、それによって「山口はクズだ」ということを世界中に流布する行為、事実と違うことを流布する、名誉毀損と思われることが行われました。しかも司法だけに許された法律上の判断を歪めようとする行動に、私の目には映ります。新聞やテレビなどを使い、国会議員などに自分の主張を喧伝することによって、裁判所に一定のプレッシャーをかける意図があるようにしか思えません。一審判決は法律的に理解しかねる部分がたくさんあります。それは伊藤氏側の戦略と無関係ではないと思います。しかし、私はそういうことはしません。私は今まで記者会見は要請がなければしていませんし、伊藤さんがやっているようなアピールのようなことはしないようにしてきました。それが私と父との約束です。司法を信じるという、私の今までの姿勢です。
■暴走するメディアへの思いは後編で
山口氏はあくまでも冷静に、淡々と質問に答えた。それはやり切った満足感からくるものかもしれないし、判決に対しての期待と自信の表れなのかもしれない。
後編では、山口氏に対して性犯罪者のように報じ続けたメディアへの考え、支援してくれた人々への思いをお伝えする。
(後編へ続く)
伊藤氏に対して、検察審査会がありますが、今月の21日で山口氏が検察審査会に対して異議申し立て9ヶ月を迎え通常半年程で起訴相当が出るが9ヶ月も掛かるのは名誉毀損罪だけではなく虚偽告訴罪でも起訴相当評決が出るが高い。虚偽告訴罪をめぐって検察審査会で相当議論しているから9ヶ月掛かる。名誉毀損罪だけではなく虚偽告訴罪でも起訴相当の評決が出るとマスコミはどのような報道するか見もの。
正しい判決を望みます。
そして、「自称被害者」という言葉が無くなることを願います。
フラワーデモに共感し、私の居住地でも開催されることを知り、参加を考えました。
1人では抱えきれない大きな傷を受けた方に少しでも寄り添いたいと思ったからです。
でも、伊藤氏がフラワーデモでマイクを握ったシーンを目にし、参加は取り止めました。
真の被害者が伊藤氏に利用されているように思え、また、伊藤氏を仲間(性犯罪被害者)だと信じきっている皆さんの姿に、言葉では言い表せないやりきれなさを感じました。
犯罪被害者、冤罪被害者、世の中から、被害者という言葉が無くなることを切に願います。
こういうところが、山口さんの良いところですね。お父様の遺言を守って「司法を信じよう」とするところが。
伊藤側は、最後まで印象操作をしようと、今、ツイデモまでしているのに。
私はまだ、事の真相がよくわからなかった時、伊藤氏の著書ブラックボックスの山口さんの書かれたメールを読み「親切で誠実な人」というのを直感しました。確かに山口さんのしたことは浮気ですから、奥様への裏切りという意味では、許されないことではあります。でも、伊藤氏の度重なる脅迫(妊娠したらどうしてくれる[妊娠してないことがわかってからもそう言っていたことを後で知って、びっくりしました]入院していた[実際はしていなかった])にも、本当に丁寧にきちんと答えていて、驚きました。
大切なことには、何一つ答えず、印象操作だけで、勝ちに行こうとする伊藤派。そして、一審判決でことごとく裏切られながらも、まだ、司法を信じようとして、法廷外での主張を慎んできた山口氏。
山口氏の信じてきた司法が、今度こそは、裏切りませんように、心から祈ります。
注目している判決の前の凄い記事ですね!
山口氏の「事件?」の当日の行為も決して褒められるものではありませんが、伊藤氏の様な女性に慣れていなかったが故の油断があった様に推察致します。私はNYで暮らしていた経験もあるのでピアノバーとはどういう所か、そこで働いてるいる女性達がどの様な方々なのか容易に想像出来ます。仲良くなった人も何人か居て(やましい事は一切ありません)、食事やカラオケに行ったり悩みを聞いてあげたり、ある意味良い思い出でもあります。
一連の流れを冷静に見ていると、山口氏は伊藤氏に見事にハメられてしまったなという一語に尽きます。最初から伊藤氏という人物の本質を見極められたら良かったのにと思えてなりません。繰り返しになりますが25日の判決を注目しています。私にとっても司法が信じられるかどうかの試金石です。
今、政治家や官僚、大学教授などの、某国からのハニトラが横行しているとの噂があります。親某国派は、弱みを握られていると。
山口氏は会社に反抗してまで、自らの記事(ライダイハン)を世に出そうとした、骨のあるジャーナリストです。ある勢力にとっては、社会的に抹殺したい人物だと思います。
今回の件が正しく裁かれ、真実が明るみに出ると、政治的な闇まで暴かれるかもしれません。そういう意味においても、大変重要な裁判だと思います。
裁判官の
一点だけ、伊藤さん側に確認させていただいて調書に残そうおもうのですが。名誉毀損に関する一覧表の記述内容はいずれも認めるという事でよろしいですかね。
という内容ですね。
確か伊藤側の弁護士が同意ですすんだように思います。その声は聞こえませんでしたが。
コメントをありがとうございます。
裁判長の声が聞こえるような位置にいらしたようで
僕は傍聴席の後ろの方でしたので、裁判長が聞いたことすら気がつきませんでした。お恥ずかしい限りです。
それはともかく、司法が正義を為すことを願うのみです。