朝日川柳が笑えない「ギリギリの家庭があるんだ知ってるか」が川柳?
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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朝日新聞の投書欄が話題になっている。神奈川県の小学6年生の児童による投書が、子供の声を借りた政治主張ではないかという声がツイッター上であがっている。気になって新聞を買って読んでみると、投書欄だけでなく「朝日川柳」も反政府の論調で占められ、政治主張の場のようになっていた。詠み人の社会を見る歪んだ目、救いようのない鬱屈した思いばかり感じさせられる不快なものでしかない。
■誰かがPCR検査を止めている?
3月4日付けの「朝日川柳」には7句が掲載されている。特徴的なのは(1)反政府の立場、(2)不明確、あるいは間違った事実関係を前提に批判しているものが多い点。個別に見てみよう。
・どう見ても誰かが検査を止めている 東京都 鈴木了一
これは新型コロナウイルスのPCR検査が十分に行われていない事実を題材にしているのであろう。この点は安倍首相が記者会見で「PCR検査については、検査がしたくても保健所で断られ、やってもらえないという、ご指摘をたくさんいただいております」と言及しているのは事実。首相は検査能力を強化し、確実に実施できるようにするとしている。
しかし、読み人の鈴木了一氏には、それが誰かが止めているように見えるのであろうか。感染者の数を増やさないように政府が止めていると考えているのかもしれない。ただ、「どう見ても」そう見えるのは、鈴木氏だけではないかという気がするが、いかがだろう。
■ただ罵詈雑言を浴びせるだけの”川柳”
続いても新型コロナウイルスの関連の句である。
・要請という名の強制あな怖し 福岡県 山崎知恵
安倍首相が全国の小中高などに休業を要請したことを指したものであろう。要請は要請であって、法的拘束力がないのは記者会見や国会の答弁で何度も説明されている。実際に休校しない判断をした設置者も出ていることは、朝日新聞も報じている。
それがなぜ「要請という名の強制」と感じるのか理解し難い。仮に強制のように感じるとしても、それは感染の拡大を防ぐための手段であり、国民の生命を守るためのもの。そうした種類の要請が仮に強制力に近いものを発揮したとして、何が怖いのだろうか。
・ギリギリの家庭があるんだ知ってるか 岡山県 中山敬子
これが川柳? ただ、罵詈雑言を浴びせているだけのように思える。この句について選者の西木空人氏は「具体論示さず『私の責任で』」と解説しており、学校の休業要請に関するものと判断したのは間違いない。句の意味としては「経済的に逼迫した家庭、あるいは子育てで物理的に手が回らない家庭もあるということを政府は知れ」と言いたいのであろう。
安倍首相は会見で「…小さいお子さんをお預かりできるよう、できる限りの対策を講じます。学童保育において春休みと同様の対応を取ることなど、各自治体における様々な取り組みを国として全力で支援する考えです」と言っていたが、そこを中山氏はどう感じているのだろうか。
逆に聞きたいが、ギリギリの家庭があるから学校の休業をやめてくれということなのか。感染拡大阻止の大事な局面で、公益よりも自分の生活を優先してほしいと考えているのか。そもそもギリギリの家庭は夏休みや春休みは、どのようにしのいでいるのか、知りたいのは僕だけではないと思う。
■何の捻りもなく5・7・5
川柳は窮屈と感じる生活の中、心を和ませるようなおかしさが魅力。例えば、下記のようなサラリーマン川柳の優秀作品を見ると、それを感じることができるであろう。
・「早くやれ」 そう言うことは 早く言え (第10回1位作品)
・デジカメの エサはなんだと 孫に聞く (第15回1位作品)
・脳年齢 年金すでに もらえます (第20回1位作品)
これらに比べ、朝日川柳は全く笑えない。心の奥底に潜む恨み、怒りをほとんど何の捻りもなく5・7・5にしているだけの作品を笑う人などいない。それを選んで掲載する人の神経が分からない。
朝日新聞にすれば、川柳も自社の主張の場にしたいだけなのではと疑いたくなる。150円出して新聞を買って、ここまで気分が悪くなるとは思わなかった。
》》ジャーナリスト松田
今更ながら、「だって朝日ですから」(笑)。
投稿者も多分、定期購読者でしょう。何年間もお金を払って毎日読んでいれば同じ思考回路になってしまいます。新聞社や系列のテレビ局も、似たり寄ったりの偏った論調ですね。もちろん個々の意見は自由ですが、選別する側の良識は感じられません。ご指摘の通り、今回の朝日新聞の川柳?は読んで気持ち悪くなりました。
ローマの休日風に言わせてもらえば、「いずこのメディアもそれぞれに…。…朝日です!」。ヘップバーン演じる心優しい王女様だって、朝日新聞の記事にははっきりとダメ出しすると思います。分かりづらくてすみません。
>>MR.CB様
朝日新聞は川柳については、プロパガンダの場ということで割り切っているのかなという気がします。普通の人が読むと不快になるものだと思います。他人の悪口ばかり言ってる人を見ているのは気持ちがいいものではありませんから。
ローマの休日は子供の頃、見ましたが、あの頃の新聞記者は憧れの職業だったのでしょうね。
おはようございます。
地方紙も全体が政権批判の様な気がします。
新潟の地方紙の社説や声の欄も政権批判を敢えて出していると思われます。私も声の欄で投稿を
しますが、採用された事が有りません。勿論、野党やマスコミの現状等を厳しく言っているから
でしょう。先日の安部総理の会見に危機意識が無いとの社説に抗議の電話を入れました。韓国のPCR
検査の多さを称賛していた事です。検査は良いでしょう。その後の対応が医療パニックを起こしてい
るでは有りませんか!日本は重症になりやすい持病やお年寄り、子供の弱者を優先にすべきとの方針が
有るから、やたらと病院に行かないし、パニックを起きていません。これまでの対応は正しいと思います。
>>山口 秀明様
地方紙になると朝日新聞以上に劣化が進んだところもありますよね。神奈川新聞など、赤旗というより、極左暴力集団の機関紙のような主張をしています。
とにかく権力の反対のことを言わないといけないという観念に取り憑かれているような新聞社が多すぎますね。昔はそれでも他に選択肢がなくみんな買っていましたが、ネットの時代、これからはそういう劣化した新聞に対して国民の「新聞いらね」がさらに進むと思います。地方紙もバタバタと潰れていく時代になると思います。早くそうなればいいなと個人的には思っています。
初めまして。読売文芸千葉版川柳欄選者の江畑哲男と言います。(全日本川柳協会副理事長を務めています)
仰るとおり、です。朝日川柳は「川柳」の名に値しません。
良く言って、社論のためのプロパガンダ。実際は、アベ憎しの悪罵でしかありません。(小泉政権の時は、コイズミ批判をすれば入選していた!)
選者の西木空人氏は、川柳をまともに勉強したことのない方です。小生は以前から朝日川柳に対する批判を川柳界内外で展開しております。(「江畑哲男川柳ブログ」で検索してください)
松田様。機会がありましたら、何かの折りにでも。
>>江畑 哲男様
コメントをありがとうございます。
僕は川柳は全くの素人ですが、朝日新聞の川柳は、新聞では裏が取れなかったり、主張として根拠が薄弱であるので記事にできないことを、読者に言わせているというイメージで捉えています。
それは川柳の政治利用、川柳に対する冒瀆であるように感じます。朝日新聞自体、報道の名の下の政治的プロパガンダのような性格・性質を持っていますのから、報道に対する冒瀆であると思っています。
貴ブログ、これからじっくりと拝見させていただきます。東葛高校で教鞭をとられていたのはすごいですね。
拝復
早速、返信をいただいていたのですね。有難うございます。
《朝日新聞の川柳は、新聞では裏が取れなかったり、主張として根拠が薄弱であるので記事にできないことを、読者に言わせているというイメージで捉えています。それは川柳の政治利用、川柳に対する冒瀆であるように感じます。》
その通り、です。慧眼です!
川柳の名を騙った朝日新聞の世論操作だと、小生も睨んでおります。
松田様。
資料をお送りしたいのですが、住所を教えていただけませんか?
小生のメールに返信してくださると嬉しいのですが。
>>江畑 哲男様
コメントをありがとうございます。
朝日新聞のやり方、川柳以外にも、子供を使って政府の悪口を言わせるというのがありますね。もともと、朝日新聞の主張自体、無理筋が多いので、感情に訴える手法なのでしょう。
それに川柳を利用しているわけで、川柳を楽しみにやっている、その道を専門的に研究されている方には大変失礼な行為だと感じています。