ディープインパクト産駒が仏オークス制覇
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)
- 「TVの嘘に気付く高齢者」5年前指摘の評論家が新著 - 2024年11月24日
- スポーツ紙消滅で競馬界のカオス 須田鷹雄氏提言 - 2024年11月20日
- 見えてこない導入の必要性 分娩費用の保険適用化 - 2024年11月18日
ディープインパクト産駒のファンシーブルー(P・ブドー騎手騎乗、牝3、ドナカ・オブライエン厩舎)が5日、G1仏オークス(芝2100m)を制した。
■4頭が横一線に並ぶ激戦制す
G1コロネーションSを2着に4馬身4分の1差をつける圧勝劇を演じたアルパインスター(単勝1番人気)が逃げ、ファンシーブルーは2番手で追う展開。直線を向いて2頭の競り合いとなり、残り200m過ぎにはG1愛1000ギニーを制したピースフル、デビューから2連勝中のラービアーが加わって4頭が横一線に並ぶ激戦となった。最後はファンシーブルーが短首差、アルパインスターを抑えて優勝した。
さらに頭差で3着ピースフル、そこから頭差で4着ラービアーというきわどい勝負で、上位3着までを愛調教馬が占める結果となった。
ファンシーブルーは母チェンチコヴァが日本でディープインパクトを種付けされた愛国生産馬で、2002年の英愛ダービーなどG1を6勝したハイシャパラルの姪。
デビューから2連勝で2歳戦を終え、3最初戦の6月13日のG1愛1000ギニーはピースフルに2馬身差をつけられての2着と敗れている。この日は単勝9.1倍の4番人気に推されていた。通算成績は4戦3勝。
ディープインパクト産駒がフランスのクラシックレースを勝つのは、2012年のビューティーパーラー(G1仏1000ギニー)、2018年のスタディオブマン(G1仏ダービー)に続き、3回目となる。
■ドナカ・オブライエン調教師は昨年の愛リーディング騎手
管理するドナカ・オブライエン調教師は、エイダン・オブライエン調教師の次男で騎手出身。父の厩舎ではライアン・ムーア騎手に続く2番手のポジションとなっていた。
2018、2019年はともに111勝をマークして愛リーディング騎手となっている。21歳だった昨年の11月25日にツイッターで現役引退を発表、調教師への転身を明らかにした。
ファンシーブルーは父エイダンの厩舎で2歳戦を戦ったが、年明けに転厩。21歳の若手調教師に大きなプレゼントを贈る結果となった。「直線は人生のように長かった」と、同調教師は激しい争いとなった直線の攻防を振り返っていた(RTE電子版から)。まだ21歳、生きてきた時間はそれほど長くはないようにも思えるが。
■仏ダービーは武豊騎手に敗れた馬が優勝
同日、行われたG1仏ダービーはミシュリフが優勝した。2月29日のサンバサウジダービーカップ(ダート1600m)では、武豊騎手騎乗のフルフラット(牡3、栗東・森秀行厩舎)の2着に敗れている。
重賞初挑戦となった仏ダービーで、見事に優勝する結果となった(サウジダービーは国際的には無格付け)。