蓮舫議員「インド人来るな」1年前「中韓入れろ」

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 立憲民主党の蓮舫議員が10日の参院予算委員会でインドなど3か国からの入国停止を政府に求めた。しかし、同議員は1年前には中国と韓国からの入国制限強化に異議を唱えていた。また、東京五輪・パラリンピックの中止を迫っており、1年前の発言と比べると違和感のある内容となっていた。一貫性のない発言を並べてみた。

■インド・パキスタン・ネパールからの入国停止を要求

質問する蓮舫議員(TBS NEWS画面から)

 現在、インドは新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がっている状況。この点について蓮舫議員は予算委員会で質問に立ち、以下のように政府に提案した。

 「今の変異株でさえ、今、医療状況がこんな状況なのに、また新しい変異株が入ってきたら、本当に守るべき命が守れなくなる、だからこそ総理、提案をします。今、インドにおられる在インド邦人、全員国内にお戻しをする、隔離をする、入院をする、徹底的に健康を守って差し上げる。合わせて、インド、パキスタン、ネパール、三カ国、これ入国停止にしてください。」

 これに対して、菅義偉総理は「外国人については既に止めています。」とし、5月7日にインド変異株の流行地域の三カ国の水際対策強化を決定したことを答弁した。

 流行地域にある特定の国から入国停止にするのは悪くない発想ではある。しかし、現在、インドにいる日本人も全て帰国させる提案には驚くしかない。憲法22条2項で保障された外国に移住する自由や海外旅行の自由を認めないというのであるから、現行法で対応は無理であろう。

 しかも、感染流行地域にいる邦人を国内に戻せば日本国内のリスクが高まるため、それが国民の生命を守ることに資するかと言われると疑問が残る。

■1年前のツイート「なぜ、韓国と中国なのか」

 何がしたいのかよく分からない蓮舫議員だが、1年前には政府が中国と韓国から入国制限を強化したことに噛み付いている。

 「中韓からの入国大幅制限 指定場所で2週間待機要請」(朝日新聞電子版2020年3月5日付け)という記事を引用し、以下のようにツイートした。

 「またもや専門家会議に諮らず。実効性も未定。誰がどこで何を検討して決めたのかもわからない。中韓からの入国大幅制限 指定場所で2週間待機要請」(2020年3月6日午前6時47分)。

 さらに、その1時間半後にもツイートしている。

 「なぜ、韓国と中国なのか。WHOが「非常に懸念」とした国は日本、韓国、イタリア、イラン。今日の予算委員会理事会で政府に対し、イタリアとイランからの入国制限に触れていないエビデンスを示してもらうことにします。」(同日午前8時17分

 3日後の3月9日の参議院予算委員会では、蓮舫議員は質問に立ち中国と韓国からの入国制限を9日から強化したことについて、安倍首相に「科学的根拠はありますか?」と質問している(朝日新聞電子版2020年3月9日公開:【国会詳報】答弁も質問も、目立つ棒読み 委員長が注意)。

 インド・パキスタン・ネパールからは1人も入れるな、と息巻く蓮舫議員。昨日は「水際対策が遅すぎます」「何とかしてください」とまで発言している。それが1年前には中国と韓国の入国制限強化のエビデンスをしつこく迫り、水際対策を遅らせるかのような質問をしているのは理解に苦しむ。

 こうした経緯を考えると、インドなど三カ国に対してもエビデンスありきの提案なのであろう。ぜひ、それを示していただきたい。

■1年前はアスリートファースト、今は「中止しろ」

写真はイメージ

 5月10日の参院予算委では、東京五輪・パラリンピックについて、中止を迫る質問もした。

 「IOCは日本国民の命を守る立場ではないんですよ。IOCから中止を言うってことはないんですよ。…だから、この危機的な状況の中で、総理大臣がせめて、中止・延期も含めて相談の機会を設けたら如何ですかと提案しているんです」。

 延期については安倍前首相が再度の延期はないことをIOCのバッハ会長と確認しており、極めて難しく、事実上、中止せよと言っているに等しい。蓮舫議員がそう考えるのであれば、それはそれでいい。

 しかし、1年前のツイートを見ると、どうにも釈然としない。2020年3月23日に安倍首相が国会で延期に言及した直後のことである。

 「なにがアスリートファーストなんだろう。すべてが精神論で後手後手じゃない?」

 何が精神論なのか分からないが、蓮舫議員はアスリートファーストを大事なことと考えていることは確か。しかし、今回の中止の要請はアスリートの一生に一度と言ってもよい機会を奪えと言っており、「アスリートファースト」どころかアスリート無視に等しい。1年前に「アスリートファースト」に言及した蓮舫議員、その考えはどこに行ってしまったのか。

 感染拡大防止策を同時に行うことで、アスリートのためにも開催したいというのが関係者の考えであろう。海外からの客は受け入れず、場合によっては無観客で行うかもしれない。そのようにしてでも開催をしようというのは、政治的・経済的な思惑はあるにせよ、選手への思いもあるのは間違いない。

 五輪・パラリンピックを行ったら死者が多数出るかのように言うのであれば、得意の「エビデンス」を示していただきたいものである。

■1年前に言ったことを忘れているのか

 蓮舫議員を見ていると、とにかく政府と反対のことを主張し、自分が仕事をしているというアピールをしたいだけなのではないかと思わされる。そのため、1年前に言ったことと正反対になっても、気にかけないのではないか。あるいは1年前の自らの発言を忘れているのかもしれない。

 こうした議員に年間2000万円以上の経費がかかっているかと思うと、何とも虚しい気持ちになる。

    "蓮舫議員「インド人来るな」1年前「中韓入れろ」"に3件のコメントがあります

    1. スッパまん より:

      松田様

      今回も説得力のある記事に賛意を大いに表したいです。

      この御仁は国会で言っていることが支離滅裂で、これで良く議員が務まるなと呆れるばかりです。それよりかかつて約束したご自身の国籍問題でいつになったら国民に「丁寧に」説明なさるのでしょうか?こちらの方が、日本の国民にとっては大事な問題だと思います。

      辻元、福島、森といった口先だけの議員は本当に不要で、百害あって一利なし。一体、日本をそうしたいのか、理解に苦しみます。意識しているのか無意識なのか計りかねますが、本当に最終的に日本を共産主義国家にしたいのかと危惧しています。

    2. 高山椎菜 より:

      おはようございます。

      お忘れになってる人も多いでしょうから申し上げます。この人はニュースキャスターの座を、裏のアニメに視聴率が負けたというみっともない理由で追われたのです! 

    3. MR.CB より:

      》》ジャーナリスト松田様

      令和 電子瓦版の準レギュラー(笑)の蓮舫氏なんですが、なぜか人格的にコラムニストで社民党常任幹事の伊是名夏子氏と重なって仕方ありません。一言で表すなら「胡散臭い」です。
      両氏のことを考えると不快な気分になるので、今日はこの辺で。

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