仏版”アベノマスク”小島慶子・加藤登紀子は賛成?

The following two tabs change content below.
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)

 フランスのエマニュエル・マクロン大統領が4月13日、国民に向けてテレビ演説し、全国民にマスク配布を約束した。

■危機的な現状のフランス 今頃マスク配布

マクロン大統領の演説(YouTube同大統領のページから)

 マクロン大統領は4月15日までの予定だった外出制限を5月11日まで再延長すること、レストラン、バー、映画館などは5月12日以降も閉鎖され、イベントは7月中旬まで認めない方針を演説で明らかにした。その上で全国民にマスクを配布するとした(読売新聞オンラインから)。

 フランスは4月13日現在、死者が1万4967人、感染者は9万8076人という深刻な状況だけに、その緊張度は日本以上と言っていい。

 同大統領の3月16日の2回目のテレビ演説は、在日フランス大使館が全文を日本語訳して掲載している。そこでは「我々は戦争状態にあります」というフレーズを実に6回も繰り返している。演説の最後は「共和国万歳、フランス万歳!」、まさに戦争状態と言っていい。この3月16日時点のフランスの感染者は7711人、死者数は175人であった。

■早期のマスク配布はできなかったのか

 フランスの現状についてはまさに危機的であり、全国民で乗り越えてほしいと願うのみである。その上で、強調したいのは、死者が約1万5000人になった段階で全国民にマスク配布を決めたことである。そのことが感染予防に効果があるという判断であろう。それ自体、悪いことではないが遅きに過ぎる。「戦争状態」と6回も言った3月半ばの時点でマスクの配布をしていたら、多少なりとも感染拡大が防げたかもしれない。

 さて、ここで言及すべきは、いわゆる「アベノマスク」である。安倍晋三首相が全世帯に布製マスク2枚の配布を宣言したのは4月1日であった。その時点での日本の感染者数は2384人、死者数は57人。もちろん、緊急事態宣言の発出前の話である。

 日本は全世帯に2枚配布、フランスは全国民に配布と微妙に異なるが、それでもマスク配布が宣言された時点を考えると、フランスはあまりに遅過ぎる。

■布マスク配布に著名人たちの反応を思い出そう

 安倍首相が全世帯に布マスク2枚配布を宣言した時に、著名人は以下のようにツイートしたり、発言したりしている。

小島慶子氏(元TBSアナ):200億円の布マスクも、ないよりはマシ。でも今は優先順位がある。その200億円をベッド増床や医療者増員や防護服や人工呼吸器の確保に全力で使って欲しかった。みんな、マスクに油性ペンで200億円て書いて覚えておこう。他国の例に学べるのに、なぜ今やるべきことをしないのか。頼む、動いてください。

加藤登紀子氏(歌手):(日本国民への”マスク二枚配布”を中止し、休業補償対策と自宅待機指示を」というキャンペーンのリンクを貼った上で)お知らせありがとう!署名しましょう。…このマスク配布を止める署名活動が進んでいます。もう少しで15000人みたい。

百田尚樹氏(作家):なんやねん、それ。大臣が勢揃いして決めたのがそれかい!アホの集まりか。そんなことより、緊急事態宣言とか、消費税ゼロとか、金を配るとか、パチンコ店禁止とか、エイヤッ!とやることあるやろ。

 彼らが今、どう感じているのか分からないが、是非とも聞きたいのは、マクロン大統領の全国民にマスク配布をどう論じるかということである。

■小島慶子氏はフランス大統領に「日本に学べ」と言うのか

小島慶子さん、仏のマスクにも「200億円」と書くべきですよね?

 加藤登紀子氏は日本でのマスク配布拒否の署名活動に積極的な賛意を示しながら、4月14日午前7時9分にマクロン大統領の演説をリンクして、「今、マクロン大統領が国民に向け30分間、力強く演説。ロックダウンに希望が見えてきたが、まだウイルスは消えてないので5/11までロックダウンを延期、5/11より段階的に解除していく、と述べました。」などとツイートしている。

 日本のマスク配布は批判して、フランスのマスク配布は「力強く演説」で、誰が納得するのか。マスク配布の点について、何かしらの意見は表明していただきたい。それが責任ある言動というものである。

 小島慶子氏はマスクが配布したら、「ないよりはマシ」としながら、マスクに油性ペンで「200億円」と書こうと4月3日ツイートした。それなら、フランス国民にも同じことを言うのであろう。そして、マクロン大統領に「他国の例に学べるのに、なぜ今やるべきことをしないのか」と、遅きに失したマスク配布を批判しなければ、自らの主張に整合性が取れなくなることを理解しているのであろうか。

 百田尚樹氏は、多分、「フランスもア●か!」ぐらい言いそうなので、特に聞きたいとは思わないが。

■加藤登紀子氏、小島慶子氏に求めたい責任ある言論

 国難とも言うべき時に、世論に影響力を持つ人があれこれいうのは悪くないと思う。しかし、緊急時に国民をミスリードするような発言は控えるべきであるし、もし、間違ったら謝罪し訂正すべき。それが責任ある言論、大人の態度である。

 まずは加藤登紀子、小島慶子氏らに今回のフランスのマスク配布に対する意見を求めたい。

※感染者数、死者数のデータは「日本経済新聞 新型コロナウイルス感染 世界マップ」から。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。