マキシマムセキュリティやっぱり強かった

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 マキシマムセキュリティ(牡4、米B・バファート厩舎)が8月22日にデルマー競馬場で行われたG1パシフィッククラシック(ダート10ハロン)逃げ切り、4度目のG1制覇を達成した。単勝1.4倍の断然人気に応えた。

■逃げて2馬身3/4差をつける楽勝劇

写真はイメージ

 先手を奪ったマキシマムセキュリティは、シャープサムライにぴったりとマークされながらも直線で追われると後続との差を徐々に広げる。終わってみれば、2分1秒24のタイムで2着に2馬身4分の3差をつける楽勝だった。

 2番手のシャープサムライが流れ込んで2着に入り、昨年の優勝馬ハイアーパワーは4番手から見せ場を作れないまま4着に終わった。

 勝ったマキシマムセキュリティは、2月29日のサウジC(ダート1800m)で1位入線したものの、当時管理していたJ.サーヴィス調教師がドーピングで訴追を受けたことで優勝賞金1000万米ドル(約10億5000万円)が支払い保留中。

 B・バファート厩舎に転厩し、帰国初戦となった7月25日のG2サンディエゴH(ダート8.5ハロン)をハナ差の辛勝で切り抜け、ここに臨んでいた。

 B・バファート調教師は2017年のコレクティッド以来3年ぶりにこのレースを制し、B・フランケル調教師と並ぶ同レース最多タイの6勝目をマークした。レース後に「馬は本当にリラックスしていた。何事もなかったかのように楽々とやってくれた」(以下、コメントはESPNから)と快勝ぶりを表現した。

■通算12戦10勝も、後塵を拝したのは1度のみ

 ここまで通算12戦10勝と圧倒的な戦績を誇る。敗れたG1ケンタッキーダービーも1位入線しながら、進路妨害で17着に降着しており、他馬の後塵を拝したのは1度だけ。前走からコンビを組んでいるA・セディーロ騎手は「これまで乗った馬の中で多分、最高と言うべき」と絶賛している。

 実績から全米最強馬の呼び声も高いが、それ以上に「お騒がせホース」として知られている。その点についてB・バファート調教師は「この馬がここまで色々あったのは、馬が悪いわけではない。いかに偉大な馬かは自身が示している」と話している。

 今年の最終的な目標は11月7日のG1BCクラシック(キーンランド、ダート10ハロン)となるが、その前に10月10日のG1ジョッキークラブゴールドカップ(ベルモント、ダート10ハロン)に参戦予定。

 このジョッキークラブゴールドカップは、昨年、ヴィノロッソが1位入線も進路妨害で2着に降着となり、コードオブオナーが繰り上がりで優勝している。そこへお騒がせのマキシマムセキュリティが参戦とあり、何やら一波乱ありそうな気もする。

■唯一の先着馬は無名の4歳馬

 なお、これまで唯一、マキシマムセキュリティに先着した馬はキングフォーアデイ(牡4、米T・プレッチャー厩舎)という無名の4歳馬。昨年6月16日、モンマスパーク競馬場で行われたリステッドレース、ペガサスS(ダート8.5ハロン)で2着マキシマムセキュリティに1馬身差をつけてゴールしたが、その後は勝ち運がなくここまで7戦3勝。

 重賞は未勝利で、今年3月7日のG3チャレンジャーS(8.5ハロン)2着が最高と、大金星以外はパッとしない。これも競馬の難しさ、奥深さと言えるのかもしれない。

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