コミュニティノート作成してます Xの”ご意見番”

The following two tabs change content below.
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 筆者・松田隆は昨年からX(旧Twitter)のコミュニティノート(以下、CN)の評価と作成を行っている。ポストの背景情報を多くの人に提供するのが目的であるが、X上ではポストにCNがつくことを「被弾する」などと呼ぶ人もおり、一部では煙たい存在となっているようである。

◾️ノートの3つの基本理念

コミュニティノートには3つの理念あり

 CNは2023年7月に導入された。説明や情報が不足していると思われるポストにつけられるもので、その目的は「ポストの背景情報を、多様な視点を持つ広範な人々に役立つ方法で提供すること」(CNの理念から)とされている。協力者は3つの基本理念に同意することが必要とされる。

1、理解を深めることに貢献する

2、意見が合わない場合でも協力的に行動する

3、誠意をもって行動する

 1については、「ポストを読んだユーザーが、常により優れた情報を把握できるように、有益な背景情報を提供することを目指しています。」(同)とされ、「ポストについてや、それが誤解を招くかもしれない理由について、自分とは反対の意見を持つ人々も含め、誰もがより深く理解できるように、明確で根拠に基づいたノートを作成しましょう。」と呼びかけている。公益を意識して行動してください、と呼びかけていると理解している。

 3については「異なる視点を持つ可能性のある人々も含め、あらゆる人々がポストで議論されている問題について、より深く理解できるようにすることを目的としています。あなたの意見に同意しない可能性のある人々にも、有益性と敬意を感じ取ってもらえそうな投稿を心がけてください。」と説明されている。当然、「ヘイト表現、中傷的表現、扇動的表現は避けてください。」との注意がなされている。

 CNを作成するには、まず、協力者(contributor)として登録する必要がある。それが認められると、公開前のCNの評価ができるようになる。「提案されたノートは役に立ちましたか?」という問いに「はい」「少し」「いいえ」の3つから1つを選び、その理由を選択肢の中からクリックする。結果的に提案されたノートの評価が自身の評価と同じであれば、ポイントが1ずつ付与される。評価ポイントが5になると作成権限が与えられるという仕組み。ノートの評価と自身の評価と食い違った場合は1ポイント削減される(2ポイントの場合もあり)。

 作成者にはアカウントとは無関係のコードネームが与えられ、作成者のアカウントがバレないように工夫されている。筆者も当然、コードネームはあるが、ここで明かすことはしない。CNを作成して、それが公開されればプラス1ポイントになる。

◾️ワクチン関連のノートが多数

 筆者はもともとXは当サイトの拡散を主に考えているため、それほど活発に投稿をしていない。実際にCNに関わっていると、自分の投稿はさらに少なくなり、Xから届く「評価してください」というリクエストの方に時間をかけるようになってしまう。

 やっていて圧倒的に多いのが新型コロナウイルスのワクチン関連。特にワクチンの危険性を主張する投稿に対して、次から次へとノートの提案が来る。これは特定の政治目的を持った団体が協力者の中に紛れ込んでいるのではないかという話もネット上ではなされている(たとえば、Twitter(X)のコミュティーノートの作成者が特定できると話題に 作成者の一人はワクチンについて言論弾圧を行う中国人スパイであることが判明)。

 それが真実かどうか分からないが、それ以外にも「お金を配ります」といった詐欺ポストに対する提案もかなりの頻度でやってくる。それらに根気よくCNをつけて評価ポイント、作成ポイントを稼ぐ者もいるようである。

 CNがつけられたアカウントの上位が発表され、衆議院議員の原口一博氏(立憲民主党)が24位に入ったことが一部で伝えられたことはご存知の方が多いかもしれない。確かに筆者が見ても原口氏は事実誤認や、説明不足のポストが多い。Alps処理水の海洋放出のあたりから、世間の”斜め上”を飛ぶのが顕著になってきたように思う。また、元日の能登半島地震に関連してラサール石井氏などに代表されるように、事実誤認と思われるポストが横行していた。

 提案されたノートが明らかに特定の政治思想に偏っている場合や、感情的な表現になっている場合もある。そうした時は迷わず「いいえ」を押して、公開されないようにしている。

 筆者はそうして評価、作成してきた。報酬はない。1円にもならないことをしているのは、SNS上で特定のアカウントが知識不足・情報不足、あるいは、政治的目的でフェイクニュースを流していると思われる、世論をミスリーディングすることを恐れるからである。

◾️ファクトチェックの団体の限界

この記者もCN”被弾”多数?

 フェイクニュースを暴くという点では、ファクトチェックをする団体もあるが、たとえば日本ファクトチェックセンター(JFC)のように、報道機関の情報は対象外としているという点で存在意義が疑われる団体も存在する(朝日こそファクトチェック 3年前の虚偽記事)。

 SNSでフェイクニュースが多いのは匿名の個人、あるいは政治目的で誤情報を広める団体などもいるであろうことを考えれば当然であるが、社会に大きな影響を及ぼすのはオールドメディアのフェイクニュースである。

 例を出して申し訳ないが朝日新聞の従軍慰安婦報道、サンゴ礁事件などは極めて重大な影響を社会に及ぼしている。もし、当時、CNがあればその後の展開は変わっていたのではないかと思う。もともと、JFCは朝日新聞出身者が編集長になっており、朝日新聞に物を申すことはできない体制となっている。特定の勢力には沈黙するしかないため、前述のCNの3つの基本理念を履行することは不可能。そうであれば、個人の集まりであるCNの方がよほど信用できるのではないか。

 自分なりに使命感をもって、評価と作成をしていこうと思う。それが自分にできる(ほんの僅かな)社会貢献と考えている。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です