1番人気ティズザローがベルモントS制す
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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G1ベルモントS(ダート9ハロン)は単勝1番人気のティズザローが制した。6月20日、ベルモント競馬場で行われた米三冠の第1レグは、本命馬が前評判通りの強さを見せた。
■直線で後続突き放し圧勝
3番手につけたティズザローは4角では逃げるタップイットトゥウインに並びかけ、直線で後続を突き放す圧倒的な強さで1冠目を制した。10頭立ての6番手につけたドクターポストが追い込み、3馬身4分の3差の2着。
勝ち馬は2014年のG1フロリダダービーを制したコンスティチューションの産駒で、東海岸を拠点とするバークレイ・タグ調教師の管理馬。昨年8月8日のデビュー戦(ダート6.5ハロン)で2着に4馬身4分の1差をつけて快勝し、2戦目はG1米シャンペンS(ダート8ハロン)に挑み、グリーンライトゴー(G2サラトガスペシャルS優勝馬)に4馬身差をつけて圧勝した。
続くG2ケンタッキージョッキークラブSで3着と初の黒星を喫したが、今年2月1日のG3ホーリーブルS(ダート8.5ハロン)を3馬身差をつけ優勝。3月28日のG1フロリダダービー(ダート9ハロン)は4馬身4分の1差をつけて勝ち、親子制覇を達成していた。今回を含め通算成績は6戦5勝。
■25歳フランコ騎手 ベルモントS初騎乗で優勝
手綱を取ったマニュエル・フランコ騎手(プエルトリコ出身)は25歳の若手で、これがベルモントS初騎乗だった。「ここは僕のホームトラック。もう、ここで6年乗っている。三冠の第1レグ(の優勝)はジョッキーの夢。今、この機会に満足している」とコメントした(ESPN電子版)。
管理するタグ調教師は2003年にファニーサイドで2冠を制し、ベルモントSに挑んだが3着に敗れている。17年前の悔しさを晴らす優勝となり「こんな素晴らしい馬に出会えるほど十分に長生きできたことが嬉しい」と語った(ESPN電子版)。
なお、ファニーサイドの三冠の夢を打ち砕いてベルモントSを制したのは、後に日本でも種牡馬として活躍したエンパイアメーカーである。
■距離短縮し無観客、マスク着用の三冠第1レグ
通常は米三冠の最後に行われるベルモントSだが、今年は新型コロナウイルスの感染症拡大の影響で三冠の第1レグとされ、日程は6月6日から6月 20日に、距離は12ハロンから9ハロンに変更されて実施された。
当然、無観客で、騎手はマスクを着用してのレース。三冠レースはこの後、9月5日にG1ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ)、10月3日にG1プリークネスS(ピムリコ)が行われる。
なお、優勝候補と目されていた、無傷の3連勝でG1アーカンソーダービーDiv.1(ダート9ハロン)を制したチャルラタンは、前脚の足首の故障により回避。ケンタッキーダービーも出走は絶望的で、プリークネスSで復帰する見通しだという。