エネイブル惨敗6着「馬場に殺された」
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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G1凱旋門賞(芝2400m)が10月4日、パリロンシャン 競馬場で行われ、ソットサス(牡4、仏J-C.ルジェ厩舎)が優勝、断然の1番人気に推されたエネイブル(牝6、英J.ゴスデン厩舎)はデビュー以来初めてとなる6着と大敗した。日本から参戦したディアドラ(牝6、栗東・橋田満厩舎)は8着に終わった。
■残り400mで抜け出しかかったが…
第99回の凱旋門賞は、2017年から3年以上、欧州で君臨したエネイブルの落日の日となった。ゴール前でソットサス、インスウープらの上位争いを前に見ながらズルズルと後退、以前なら影も踏めなかったであろう馬にも交わされ、勝ったソットサスから6馬身近く離された6着に終わった。
デビュー2戦目に3着の経験はあるが、それ以後の17戦は15勝2着2回。あまりに寂しい結果となった。
レースは逃げるペルシアンキングをシャシュナクとソットサスが併走して追い、その後ろに内からインスウープ、エネイブル、ストラディバリウスがつける。エネイブルとしては悪くない展開であった。直線残り400m付近では抜け出しそうな気配を見せたが、200m付近から先行勢に取り残され、残り100mを過ぎてラービアーにも抜かれ、6着でフィニッシュとなった。
騎乗したL.デットーリ騎手は「馬場にアクションを殺されてしまった。残り2ハロン地点で)前にスペースがあったので、『さあ、行こう』と言ったのだが…」と語った(ガーディアン電子版)。
■仏ダービー馬ソットサス優勝 調教師・騎手とも初制覇
2着は独ダービー馬のインスウープ、3着が逃げたペルシアンキング、4着が前走G1パリ大賞3着のゴールドトリップ、5着がG1ヴェルメイユ賞2着のラービアーで、ストラディバリウス は7着、ディアドラは8着だった。
勝ったソットサスは昨年の仏ダービー馬で、今年は6月14日のG1ガネー賞(芝2100m)を制している。前走9月12日のG1愛チャンピオンS4着から見事に巻き返した。昨年の凱旋門賞は3着と好走していただけに、順当と言える結果かもしれない。
C.デムーロ騎手、J-C.ルジェ調教師ともに凱旋門賞初制覇となった。
第99回凱旋門賞結果(JRA-VAN ver.World)
》》ジャーナリスト松田様
お久しぶりです。
毎度のことながら、凱旋門賞を勝つことの難しさ、そして相変わらず過酷なレース内容に驚きます。エネイブルは馬群に沈みましたけど、過去の1、1、2着の実績は十分に誇れる偉大すぎるものです。前哨戦を快勝したので、当然3勝目という偉業を期待しました。馬場が合わなかったのでしょうか。
初の大敗となりましたが、私は「有終の美を飾る、偉大な参戦」だったと思いたいです。個人的には、エネイブルが走る姿よりも、どんな仔を見せてくれるのかに期待したいと思います。
>>MR.CBさま
負けを恐れてでないより、勝利を目指して参戦して惨敗する方を評価したいと思います。競馬は種牡馬ビジネスを考えると勝ち逃げが一番いいのでしょうが、やはり勝負事は出てくることにも価値を見出すべきと思います。
名牝は時としてよき母にならないこともありますが(メジロラモーヌ等)、孫の代で才能開花する時もありますし、エネイブルの血統から名馬が続々となるといいなと思います。欧州のレースを3年ほど楽しませてくれたエネイブルには一競馬ファンとして感謝ですね。
》》ジャーナリスト松田様
おっしゃるとおりです。
しかし、エネイブルほどの牝馬はそうはいません。競走馬としても、母としても超一流の奇跡を信じます。
>>MR.CBさま
名牝から名馬、まさに競馬の夢の部分ですね。産駒が楽しみです。