スペインの死者1000人超える 3月9日時点から100倍以上、伊は4000人

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 新型コロナウイルスによる感染症の死者数で3月20日、イタリアは1日で627人増え4032人になったと発表した。既に中国を抜く多数の死者を出しており先が見通せない状態。また、スペインは1000人を超え、ともに危険な状況になっている。(データは日本経済新聞「新型コロナウイルス感染 世界マップ」)

■イタリアは1日で627人が死亡、トリアージも

スペインでは死者が1000人を超える事態に

 イタリアの死者が4000人を超えたことはテレビ等のニュースで報じられている。感染が拡大している北部ではトリアージ(治療の優先度に基づく選別)が行われているという。各媒体も、危機的な状況を伝えている。

 「救急搬送ボランティアとして、北部ロンバルディア州クレモナの救急病院に入った奥村千穂さん(48)は『集中治療室の人工呼吸器が足りず、50代以下の患者を優先せざるを得ない状況だった』と話した」(朝日新聞3月21日付け朝刊)。

 イタリアの24時間の死者数の増加率は18.4%。母数が大きい分、増加率はそれほど高くないが、実際に亡くなった方は627人と事態は極めて深刻である。死者が多い北部については「医療崩壊の危機」(同紙)という見出しも掲げられており、それが余計に死者を増やす結果となっているのであろう。

■3月9日からのスペインの死者数100倍に

 スペインは235人増加して1002人と1000人を超えた。前日からの増加率は30.6%だから、イタリア同様、こちらも深刻な状況。また、アメリカは前日3月20日のデータでは150人だったものが34%増加して201人となった。

 ここで注目していただきたいのは、3月9日のデータである。この時の死者数を見ると、アメリカ11人、スペイン10人、日本7人であった。それから12日後の3月21日には、日本が5倍にとどまっているのに対し、アメリカは約18倍、スペインは約100倍になっている。

 日本でもこれだけの騒ぎになっているのであるから、イタリアやスペインでの人々の恐怖が思われる。1日に600人以上の方が亡くなるということは、おそらく死が日常に近い部分にまで迫っている実感があると思われる。「学校を休業するエビデンスは?」などと政府に迫っているような状況ではないことは確かであろう。

■中心はアジアから南欧・西欧・米国へ

 中国政府の出している数値はそもそも疑わしい部分はあり、麻生太郎財務相も同様の趣旨を述べている。ただ、中国を別にしても、日本や韓国の死者数が欧米に比べて低い数字で推移しているのは分かり、イランも増加率という点では徐々に低くなっている。

 新型コロナウイルスの死者数を見る限り、これまでのアジアから、イタリアやスペインなどの西欧・南欧、それから米国に中心が移ってきているように思える。

 もちろん、日本も油断は大敵。感染者数は日々増えているのであるから、注意を怠ることはできない。

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