富士山+米軍機写真に難癖つけた”活動家”記者
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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沖縄タイムスの阿部岳記者が、富士山をバックに米軍ヘリが飛ぶ写真に怒りを露わにした。日本の象徴の前を戦勝国のヘリが飛ぶことに怒るぐらいは「愛国的」だとする。この理解に苦しむツイートに批判の声が寄せられている。
■青空に冠雪した富士山の絶妙なコントラスト
発端は、在日米海軍厚木航空施設 広報部がツイッターで富士山をバックに2機のヘリコプターが飛行する写真を4月29日午前9時55分に公開した事である。そこには「おはようございます。日本では大型連休が始まりましたが新型コロナウィルス拡散防止のためご自宅で過ごされていらっしゃる方が多いかと思います。そんな皆様に敬意をこめてこちらの写真をお送りいたします。」との文言が添えられている。
「真っ青な空に雪を冠った富士山のコントラストが美しく、それをバックに米軍ヘリが飛行している」という、見た目、美しい写真と感じる人が少なくないと思う。そしてこの写真を掲載した趣旨は、上記のように、大型連休なのにステイホームの掛け声の下、外出を控えている日本の人々に敬意を払いつつ、美しい風景写真をお目にかけようというもの。
ところが阿部岳記者は同日午後8時11分に、この投稿を引用しつつ以下のようにツイートした。
「日本の象徴である富士山の上を戦勝国のヘリが飛ぶ。
昭和天皇の誕生日にこの写真を投稿した戦勝国軍を、自称愛国者たちはどう見ているのでしょうか。
私はいつでもどこでも、米軍機が我が物顔で飛ぶことを怒るくらいには『愛国的』です。」
■資質が決定的に欠けている新聞記者
阿部岳記者はこの写真を見て、「日本の象徴の上(前)を、米軍機が我が物顔で飛んでいる」と感じるようである。しかも、「戦勝国軍」という表現を使っている。一体、どの戦争での戦勝国軍と言いたいのか分からないが、文脈からすれば第二次大戦のことであろう。阿部記者は、この写真を見て敗戦国の日本の象徴の富士山上空を、戦勝国が「俺たち勝ったぜ」と自慢げに飛んでいるように見えるのであろうか。
そうなると「皆様に敬意をこめてこちらの写真をお送りいたします」と在日米海軍厚木航空施設 広報部が示した敬意も、彼には真逆に受け取れたに違いない。
写真やコメントをどう解釈するかは個人の勝手だが、他者の好意を悪意でしか受け取らないのは、1つには阿部記者の理解力に問題があると言えよう。あるいは敵対視する相手の言動の趣旨は理解できているが、全て悪意にしか評価しないというのであれば、判断力の問題かもしれない。何れにせよ、合理的な思考が求められる新聞記者としての資質が決定的に欠けていると言うしかない。
当然のように、この阿部記者のツイートには批判の声が寄せられた。
「同盟国を敵扱いか…領海侵犯してる中国相手にどんな記事書いてるのか気になるわ~」
「愛国者名乗るならなんで中国の尖閣への侵入を記事にしないんだよ?」
「貴方の大事な沖縄には人民解放軍の艦船がうろちょろしていますけど…阿部さんは中国共産党に解放して欲しいのですか」
阿部記者は一部で「記者の皮をかぶった活動家」と呼ばれていることを、もっと真剣に考えた方がいい。
■日米が強い絆を有している象徴的なショット
僕は母国を愛しており、その点では自分は愛国者であると思っているので、阿部記者のツイートの疑問に答えておこう。
昭和の日にこの写真を投稿した阿部記者の言う戦勝国軍の行為について、そのツイートにあるように、外出を自粛している日本国民に対して敬意を持って投稿したものと考え、言葉のまま受け取っている。かつて日米は激しく戦ったが、戦後はともに自由主義陣営の一員として強固な信頼関係を構築するに至った。我が国にとって米国は唯一の同盟国であり、日米安全保障条約で日本の平和と安全を守ることを約している国である。
その同盟国の軍事用ヘリが富士山の上空で作戦行動する姿は、同盟国として全力で日本の安全を守る気概が感じられ、日米の強固な信頼関係を示す象徴的な場面であると思料する。
この美しい国土を守るために日米が強い絆を有していることが感じられる写真は、青空と雪をかぶった富士山、山より低い雲、飛ぶヘリコプターと視覚的な美しさも相俟って、私にとって心休まるショットである。
自称愛国者の僕はこの写真をそう見ている。