琉球新報が伊是名氏を注意へ 記事二重使用問題

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 琉球新報社(本社:沖縄県那覇市、代表取締役:玻名城泰山)は7日、コラムニストで社民党常任幹事の伊是名夏子氏がほぼ同一のコラムを2つの媒体に掲載した問題について当サイトに回答を寄せた。編集局次長名での回答で、記事の類似性を認め、伊是名氏に見解を伝えることを約束したが、読者などへの謝罪はなかった。

■東京新聞と琉球新報でほぼ同一記事掲載

両社のコラムはほぼ同一の内容・表現

 伊是名氏は東京新聞と琉球新報にコラムを掲載し、その内容が酷似していることを当サイトが指摘した。4月30日にネット上で公開された琉球新報Styleの「100cmの視界から」(5月4日に琉球新報に掲載)と、5月2日付けの東京新聞の「障害者は四つ葉のクローバー」の内容がほぼ同一。

 東京新聞のコラム全776文字のうち、79.8%の619文字が琉球新報のコラムと完全に一致している。順番を入れ替えたものを含めれば82.3%で、オリジナル部分はわずか137文字、17.7%に過ぎない(参照:伊是名氏コラムを二重使用か 信じ難い非創造性)。

 過去に同様の例があり、さらに今年3月以降に伊是名氏がコラムを開始した社民党の機関紙である「社会新報」でも、琉球新報のコラムとほぼ同一の表現で同内容のコラムが掲載されている(参照:伊是名氏自白?「目的地の来宮駅」 慌てて修正か)。

 これに対して当サイトでは5月2日以降、東京新聞、中日新聞、琉球新報にその事実を伝え、会社としての見解を求めていた。

■琉球新報からの回答「伊是名夏子様に伝える」

 今回、琉球新報社が読者相談室を通じて回答を寄せた。文書ではなく、読者相談室の担当者が読み上げたもので、以下はそれを書き写したものである。

松田様

 ご指摘のコラム東京新聞社5月2日付け「障害者は四つ葉のクローバー」と、弊社5月4日付け掲載の「100cmの視界から(琉球新報Styleで4月30日にアップ)」双方の内容を確認いたしました。おっしゃる通りかなり類似した表現がございました。

 弊社の見解としまして、似たような主張をしたい旨で同じ事実関係を取り上げるのは了としますが、全く同じような表現を使うことは好ましくないと考えます。この見解を伊是名夏子様に伝えるなどして、今後、善処してまいりたいと思います。

 ご指摘ありがとうございました。

琉球新報編集局次長兼報道本部長 新垣毅

 琉球新報としては、主張内容が一致することは問題ないとしているが、「全く同じような表現」(回答文書より)を用いることは好ましくないとしている。話題は重なるのはやむを得ないとしても、表現を変えるなど工夫すべきと言っているに等しい。分かりやすく言えば、原稿の使い回しは許さず、同一とは思えないレベルに変えろということ。そのような見解を伊是名氏に伝えるとしており、これは事実上、以後、注意する様に申し伝えることと思っていい。

 それでもライターの立場からすれば、かなり緩い措置。通常であれば、このような場合は契約は打ち切られる。ライターはそうならないように、完全に書き分けるものである。伊是名氏は東日本と沖縄と離れている紙媒体、読者は重ならないとでも判断したのかもしれない。「ライターとしてのモラル」が欠如していると言っても過言ではない。

■琉球新報謝罪なし 価値が毀損された記事

琉球新報からの回答(読者相談室読み上げのものをメモ)

 琉球新報はこれ以外にも社会新報とほぼ同じ記述の記事が出されていること、東京新聞との間で過去にも同様の例があることについては回答しなかった。その点を聞くと「編集局が回答したもの以外、お答えできない」とのこと。また、回答を見る限り、読者に対する謝罪はない。

 このあたりは理解に苦しむ。そもそもコラムが転載の契約であるような場合を除き、読者はコラムについては筆者の独自の見解を楽しむなどの目的で読むのであり、それが他紙で既に使用された記事とほぼ同一の記事が出てくれば、その期待を大きく裏切ることになる。客観的には記事の価値が毀損され、価値が毀損されない記事を期待して広告を出したクライアントの期待も裏切ることになる。

 そもそも琉球新報も東京新聞も、同じ執筆者のコラムを掲載していることは分かっているのであるから、事前に「被らないようにしてください」と頼むべき。担当者は競合媒体のコラムをチェックし、既に出稿されているコラムと同一ではないかを確認しなければならない。そうした努力を怠り、80%が同一表現のコラムが出るのは、メディア(担当者)としての注意不足は明らかである。

 なお、東京新聞に対しては中日新聞の編集局に連絡をとって、この事実を伝えているが、7日正午までに返答はない。

■メディアは伊是名氏のツールなのか

 メディアとしての注意不足以前に、ライターがこのようなモラルに反する行為をしないことが望ましいのは言うまでもない。その点で伊是名氏のやり方には大いに疑問が残る。

 来宮駅での一件では、トラブルが起きてからメディアに連絡を入れたことはよく知られている。伊是名氏にとっては、メディアは自分の主張を広めるためのツールでしかないのかもしれない。そうであれば、記事の二重使用へのハードルが一気に下がるのも頷ける。同業者としては何とも残念と言うしかない。

11 thoughts on “琉球新報が伊是名氏を注意へ 記事二重使用問題

  1. アバター ななし より:

    松田さんこんにちわ
    定期購読しているものの立場としては、なんか色々犯罪者ぽく思われている人への原稿料に自分の金が使われているのに暗澹たる思いです。
    琉球新報は伊是名氏が沖縄出身ということで納得できますが、東京新聞はなぜにコラムニストに伊是名氏を迎えたのか?
    さらに伊是名氏擁護のコラムにも付き合わされて踏んだり蹴ったりです。
    他のコラムニスト陣が優秀作なので残念感はぬぐえません。

  2. アバター やまざき より:

    琉球新報の件は闇が深そうです

    新聞社も確認を怠ったのも問題ですが、やはり伊是名氏がコラムニストとしてのモラルに欠ける行為が根本原因かと思います。
    なのに伊是名氏を連載終了にせず「注意」で終わらせる事に疑惑が残りますね

  3. アバター MR.CB より:

    》》ジャーナリスト松田様

    まさに類は友を呼ぶですね。
    モラルのないコラムニストが寄稿する、モラルが欠落した媒体なのでしょう。読者が重ならないなら問題ないよね、くらいにしか書き手も考えていないとしか思えません。なるほど今回の車椅子騒動も起こるべきして起こった必然だと妙に納得致しました。
    松田さんは敢えて彼女を同業者とお書きになりました。もちろん分かっています。伊是名氏は治世を乱す悪質なデマゴゴスにすぎないという事を(笑)。

  4. アバター 匿名 より:

    松田記者 殿

    取材活動お疲れ様です。琉球新報が伊是名氏の二重投稿を認めて、同氏を注意する方向に動くというのは、昨今のマスコミにしてはまだ良心的な対応に見えるのが悲しいところです。
    他のマスコミは、伊是名氏の事実婚パートナーが勤務するNHK含めて、なかなか中立的な立場に立てないことが多いように思います。画像データと言った客観的な物証がないと動いてくれないのでしょうか。

    また、沖縄というところは何かと社民党との結びつきが強い地域に思えます。伊是名氏が社民党の常任幹事であることで、政党の存在を背景に感じ、今一つ踏み込んだ対応がしにくい状況にあるのだろうかと、穿って考えてしまいます。ほとんど泡沫政党的な現状にある社民党ですが、一応国会に議席を持つ政党であることには違いなく、伊是名氏を“面倒くさい人”と認識してしまっているかもしれません。

    琉球新報からの回答の中で、伊是名氏を「伊是名夏子様」と様付け呼びしているところにも、大きな違和感を覚えました。話題に上っている第三者のことですから、伊是名夏子氏とするのが正しいように思います。一見些末に見える事柄からも、琉球新報の姿勢が伺えるようで、これが現在のマスコミの有り様なのかもしれないと、危機感を覚えました。マスコミも伊是名氏も世に何かを訴えようとする点では同じです。世に訴える時のやり方・姿勢というものが問われているように思います。

    伊是名氏についてはJRのことのみならず、いろいろと疑問に思われている点が多々あるようですので、これらについても取材をしていただければ幸いです。どうぞこれからも精力的な取材活動をなさってくださいませ。

  5. アバター 野崎 より:

    ファシスト共のプロパガンダであり、そのネットワークの存在を浮かび上がらせた果敢なる一連の取材であり記事である。

    琉球新報の対応は単なるアリバイ工作に他ならない。

    御返信は不要です。

  6. アバター 匿名 より:

    処置がヌルいなあ・・・常習犯だし普通なら一発契約解除、温情かけるとしても「次はないぞ」でしょ。
    「障害者差別がいけない」ってスタンスなら、一人の人間として伊是名夏子に適切な処罰を下してよ。「伊是名夏子は障害者だから処理がヌルくなった」と言われても仕方ないよ?

    契約してるだけのライター相手に「様」付けしてるのも気になった。普通こういう時は「氏」か「さん」じゃねーの?琉球新報は契約者に必ず「様」をつける決まりでもあるの?

  7. アバター 匿名 より:

    松田様
    先日、伊是名氏のコラムの内容について琉球新報と提携関係があるか否かという質問を読者の立場から中日新聞社に対し質問しました。
    本日夕刻、「お尋ねの件ですが、社内で検討し、今回はご回答を控えさせていただきます。」という回答を編集局よりいただきました。
    YESかNOかで答えることができる質問に対し回答できないとは、よほどマズイ理由があるのでしょう。報道機関としての姿勢を疑いました。
    松田様 どうかお願いです。真のジャーナリストとしてこの件の真相を明らかにしていただけないでしょうか。微力ながら応援しています。

  8. アバター 野崎 より:

    私はNHKに視聴者の立場から問い合わせした事があります。

    トランプ氏が弾劾された議会乱入事件に関してです。

    当初、NHKはニュースでトランプ氏が集会にて議事堂へ行こう、と演説したとテロップにもそう表示しました。

    弾劾が決定すると、議事堂へ行こう、を 議会へ行こう、に変更してニュース報道しました。テロップも同じく。

    回答が無いことは承知で電話しました。

    以下応答の概略。

    ●変更の事実を認め、何故変更したかは現時点では不明だ。

    では調べて欲しい。

    ●調べるが回答できない場合もある

    わかっている、あなたのお名前は? (苗字ではなく名を聞いた、その根拠は割愛)

    ●何故か? 録音しているのか? ネットで公開するつもりか? それは困る、、

    そちらも録音しているでしょう、秘密録音は違法ではない、それに公共放送でしょう、ウンヌンカンヌンで終わり、

    NHKの情報操作、印象操作である。
    演説の原文は確認していない、しかし議事堂へ行こう(議事堂前を意味する)を
    議会へ行こう、と変更したことは事実だ。それは弾劾の理由、議会乱入を教唆したとの印象操作に他ならない。

    過去、NHKは天皇を裁く女性国際戦犯法廷なるものを放送した。
    それに際し、放送に至る背後にファシスト共のネットワークの存在が露呈した。

    ファシスト共のネットワークは存在するのである。
    伊是名氏とマスコミの関係もしかりである。

    伊是名氏と同志である伊藤詩織氏とマスコミの関係も同じくだ。
    女性国際戦犯法廷のネットワークは伊藤詩織氏支援組織とリンクしている。
    よって伊藤氏はNHKに登場する、それもジェンダー番組等において。
    今NHKは盛んにジェンダーを放送している又LGBTも、それは男女別姓、同性婚へ連なる。

    NHKはファシストのプロパガンダ組織なのである。

    御返信は不要です。

  9. アバター 匿名 より:

    時代わま違いなく変わりましたね
    日本人拉致おしていた北朝鮮の
    白い快速せんお取り締まれと声が聞かれていた
    これに対しファシストの作文売れない本などと
    とある政党の方々が大声お出されていた
    関係ないかも知れないが被害者のかた
    そのことに関わつた人達
    今も苦しんでいる

  10. アバター たか より:

    こんにちは
    すでに ご覧になられたかもしれませんが介護マスターちゃんねるさんと言う 方の動画で 自薦ヘルパー制度を利用した 不正受給の疑いについて お話しされています 。もちろんまだ憶測の範囲ですが 利用者(障害者)と事業所が結託すると 不正の温床になり得るということがわかり 非常に興味深い内容でした

  11. アバター より:

    残念ながら伊是名氏にモラルを求めるるのは無駄に思えますが、続編の執筆を期待します。

    仮にも議席を持つ政党が、こんなやり方の社会運動を、全面的に応援しているか、もしくは党の計画であるとすれば、現実ばなれも甚だしいです。

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