安倍晋三総理が国民へ語る(1)子供達への集団感染を防ぐため小中高への休業要請
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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安倍晋三首相が2月29日午後、新型コロナウイルスに関する対策につき、記者会見した。会見の冒頭で決意を語った。およそ20分間に渡った首相の決意を、話したまま紹介する。
■1、2週間が急速な拡大か収束かの瀬戸際
新型コロナウイルスが世界全体に広がりつつあります。中国での感染の広がりに続き、韓国やイタリアなどでも、感染者が急増しています。
我が国では、そこまでの拡大傾向にはないものの、連日、感染者が確認される状況です。そして現状においては、感染の拡大のスピードを抑制することは可能であるーーこれが今週発表された専門家の皆さんの見解であります。
そのためには、これから1、2週間が急速な拡大に進むか収束できるかの瀬戸際となるーーこうした専門家の皆さんの意見を踏まえれば、今からの2週間程度、国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くすべきである。そのように判断いたしました。
集団による感染をいかに防ぐかが、極めて重要です。大規模感染のリスクを回避するため、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベントについては中止・延期または規模縮小などの対応を要請いたします。
スポーツジムやビュッフェスタイルの会食で、感染の拡大が見られる事例がありました。換気が悪く、密集した場所や、不特定多数の人が接触するおそれが高い場所、携帯での活動も当面、控えていただくとともに事業者の方々には、感染防止のための十分な措置を求めたいと思います。
■小中高の臨時休業、子供達への集団感染を起こさないとの思い
そして全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週月曜日(注:3月2日)から春休みに入るまで、臨時休業を行うよう要請いたしました。
子供達にとって、3月は学年の最後、卒業前、進学前の大切な時期です。学年をともに過ごした友達とも、思い出を作るこの時期に学校を休みとする措置を講じるのは断腸の思いです。卒業式については感染防止のための措置を講じ、必要最小限の人数に限って開催するなど万全の対応の下、実施していただきたいと考えています。
学校が休みとなることで、親御さんにはご負担をお掛けいたします。とりわけ小さなお子さんをお持ちのご家庭の皆さんには、本当に大変なご負担をお掛けすることとなります。それでもなお何よりも子供達の健康・安全を第一に、多くの子供たちや教職員が日常的に長時間集まる、そして、同じ空間をともにする事による感染リスクに備えなければならない。どうかご理解をいただきますように、お願いいたします。
万が一にも、学校において子供達への集団感染のような事態を起こしてはならない、そうした思いの下に、今回の急な対応に全力を尽くしてくださっている自治体や教育現場の皆さんにも感謝申し上げます。【(2)へ続く】