二度も夫の姓にした大橋美歩アナが別姓主張
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)
- 藤田菜七子騎手 処分も引退も当然 - 2024年10月12日
- 共同通信報道に元教師の怒り ”全くの虚偽” - 2024年10月5日
- 武豊騎手に勝機 アルリファーで挑む凱旋門賞 - 2024年10月3日
フリーアナウンサーの大橋未歩氏が7日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で選択的夫婦別姓制度の早期導入に積極的な姿勢を示した。その理由が「離婚すると様々な手続きが大変だから」というもの。二度目の結婚でも夫の姓に変えている人が何を言う? と感じた人が多かったのではないか。
■「離婚した時に本当に大変だったから」が理由
大橋未歩アナは番組内で選択的夫婦別姓制度について聞かれ、以下のように答えた。
「私はいち早く導入してほしいと思ってるんですね。離婚した時に本当に大変だったからなんです。…導入してほしいと思ってるんですよね。免許証(など様々な書類の名義を書き換えの必要がある)から…離婚した精神的な悲しさプラスその手間でホント涙が出ます。でも私は芸名みたいな形で大橋でやらせてもらってますけど、一般の総合職の女性とかは変えないといけないとかで、そこで手間が出てくるわけですよね。すごい大変だと思いますし、そのもそも姓を変えたぐらいで家族の一体感がなくなるというのが(新制度導入反対に)直結するのは安易だなと思います」。
この発言には違和感を覚える。制度導入を求める理由が「離婚した時に本当に大変だったからなんです」というのは信じ難い。免許証などの書類の書き換えが面倒だから、日本の伝統的な習慣を改めろというのか。なぜ、免許証などの書き換えの手間を無くすようにシステム変更をしてほしいと思わないのか。システムに合わせて法律を変えろというのは本末転倒であることぐらい理解してほしい。
社民党の福島みずほ党首も、エアチケットが戸籍名になることが多いから、夫婦別姓が選択できるように民法を改正しようと語ったが(参照:福島みずほ議員 エアチケットのために民法改正しよう…って正気か?!)、不便なシステムを変えれば済む話を、なぜ、支持者も少なくない夫婦同姓の制度を破壊しようとするのか、全く理由が分からない。
そもそも離婚しても離婚の際に称していた氏を称することは可能。いわゆる婚氏続称(民法767条2項)と呼ばれる制度で、それを利用すれば面倒な書類の書き換えをする必要はない。上智大学法学部出身の大橋アナがそれを知らないとしたらお粗末である。
■選択的夫婦別姓を叫びながら二度も夫の姓にする不思議
もっと不思議なのは、離婚した時に大変だったという経験から選択的夫婦別姓制度を導入してほしいと言っているのに、二度目の婚姻でも夫の姓にしている点である。
ネットの情報によると、大橋アナは一度目の結婚で「城石」に姓を改め、さらに二度目の結婚で「上出」と、いずれも夫の姓にしている。このことは自身が「私は芸名みたいな形で大橋でやらせてもらってますけど」と語っていることから間違いないところであろう。
離婚した時に大変で、涙が出るほど書類の書き換えが大変だったという言うのであれば、現在の夫の上出遼平氏とは事実婚にするか、もしくは夫に大橋姓になってもらうべき。なぜ、それをしないのか。もし、現在の夫と離婚することになった時に、また涙が出るほど大変な思いをして「私は二度も大変な思いをした。だから選択的夫婦別姓制度を導入して」と言った時に、世間がどう反応するか想像力が働かないとしたら残念である。
ちなみに大橋アナはこの日、左手の薬指に指輪をしていた。いわゆる結婚指輪というものであろう。男性もする人がいるが、こうした伝統は守っているのは不思議である。日本の伝統でもある夫婦同姓制度を否定しつつ、結婚指輪の伝統には従うのは二重基準のように思える。
■大橋アナ、そのうち仕事がなくなりますよ
もっとも、大橋アナもフリーでやっていくために、番組が欲するコメントを察知し、先回りして語っているのかもしれない。局アナ時代に世界卓球(2010年)の広報を率先してやっている時期から「会社員として優秀な人」というイメージがあったが、その延長線上に今回のコメントがあるという考えもできる。
しかし、大橋アナも42歳、若いフリーの女子アナも多い中、ルックスだけで勝負できる年齢ではない。日本の家族制度、社会制度を根幹から変えかねない選択的夫婦別姓制度について「離婚後の手続きが大変だから」などという、本気で言えば愚か、冗談にしては笑えないコメントしか言えないのなら、そのうち仕事はなくなると思った方がいい。