原発稼働を望む記事に広告「今こそ太陽光」

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

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青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
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 石井孝明氏の7月27日公開の記事「温暖化政策『正解』は原発稼働 次善策の石炭火力」の真上に太陽光発電を勧める広告が掲出された。「発電」などのワードに反応したものだろうが、記事の中身を見ると、真逆なものになっているのだが…。

■再生可能エネルギーに批判的な記事内容

原発稼働を望む記事の上に太陽光発電の広告(笑)

 石井孝明氏の記事は温暖化対策をするのであれば、原子力発電を稼働させるのが良く、それができないのであれば、次善の策として日本が優れた技術を持つ石炭火力発電を利用すべきというものである。

 「…気候変動・温暖化問題を騒ぐ人の多くは…原子力攻撃に熱心だ。合理的な経済性、科学に基づく主張ではなく『なんでも反対』『再生可能エネルギーはすばらしい』という変な思い込みによって認識が歪められ、問題の正しい答えを無視している。」と明確に論じている。

 こうした内容にも関わらず、Google AdSenseは「発電」などのワードに反応したのか、「大容量太陽光&長寿命蓄電池」「いまこそ太陽光発電投資」などのコピー付きの再生可能エネルギーの広告を入れてきた。

 人間がチェックしているわけではないのだろうから、こういうことが起きるのであろう。

■指を切断の大事故の記事に指輪の広告

 僕が日刊スポーツ新聞社電子メディア局に在籍してた当時のこと、2005年前後だと思うが似たような事例があった。広告担当が自動的に配信される広告をとってきて、記事内の単語に反応する広告を掲出することになった時のこと。

 ある時、広告担当者が慌てた様子で、編集セクションに飛び込んできた。社会面に指輪の広告が載ったのであるが、それが大問題というのである。その記事は事件・事故の関連で、ある工場でマシーンが誤作動し、社員が指を2、3本、切断する大怪我を負ったというもの。「マシーンに欠陥があるのではということで、関係者が調査している」というニュースだったように記憶している。

 広告が記事内の「指」という単語に反応したらしく、「あなたの指に永遠の輝きを」といった類のコピーの指輪の広告が掲載されてしまったというわけである。何とも不謹慎な広告ではないか。

 広告担当者は手作業で外したようで「松田さん、こういう時、気づいたらご一報いただけませんか? すぐに我々の方で外しますから」と言って部屋に戻っていった。

■AIの進化を待つのみ?

 Google AdSenseがどういう方法で広告を選んでいるのか知らないが、今はAIがもう少し進化するのを待つべきなのかもしれない。

 こういうことがあると、何が便利なのか分からなくなってくる。

    "原発稼働を望む記事に広告「今こそ太陽光」"に2件のコメントがあります

    1. 照田 より:

      外野としては、こういった事故はちょっとクスッとできるので問題ないかなと思ってしまいます。
      機械でも生き物でも少しおっちょこちょいな面があった方が親しみが持てるというものです。

      1. 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 より:

        >>照田様

         コメントをありがとうございます。
        >>機械でも生き物でも少しおっちょこちょいな面があった方が親しみが持てるというものです。

         確かにそれは言えますね(笑)。

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