ガイヤースが英インターナショナルS制覇

The following two tabs change content below.
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

最新記事 by 松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵 (全て見る)

 単勝1番人気に推されたガイヤース(牡5、英C・アップルビー厩舎)が8月19日に英ヨーク競馬場で行われたインターナショナルS(芝10ハロン56ヤード)を快勝、G1・3連勝を飾った。2着に3馬身差でマジカルが入った。

■先行して2着に3馬身差の快勝劇

優勝したガイヤース(レーシングTV画面から)

 単勝2.375倍の1番人気に推されたガイヤースはいつものように先行。その後ろにローズオブキルデアがつけ、G1を6勝のマジカル、プリンスオブウェールズS勝ちのロードノース、英2000ギニー馬カメコという並びとなった。

 多少、行きたがる様子を見せるガイヤースだが、直線を向いて鞍上のW・ビュイック騎手から軽く仕掛けられたのに反応して一気に末脚を伸ばし、後続を寄せ付けずに快勝した。勝ちタイムは2分7秒38。

 直線で2番手に上がっていたマジカルが、いったんはカメコに交わされたが、差し返して3馬身差の2着に入った。3着がロードノース、カメコは4着に終わった。

 ガイヤースは着差以上に強さを感じさせる内容。これで6月5日のコロネーションC(芝12ハロン)、7月5日のエクリプスS(芝9ハロン209ヤード)とG1・3連勝となった。エクリプスSではエネイブルを下し、今回はG1を3連勝中のマジカルを寄せ付けなかったことから10ハロン戦では欧州最強と呼んでいい。

 「この勝利はうれしい。ごまかしのない偉大なパフォーマンスで、騎手もうまく前で御してくれた」と、C・アップルビー調教師は語った(レーシングTVから)。

 次走は10月4日のG1凱旋門賞(芝2400m)が濃厚だが、エネイブル、ラヴらに勝つようであれば欧州年度代表馬の座はほぼ確実となる。

■4頭がG1馬 ハイレベルのメンバー

 今回はG1オイロパ賞優勝馬アスペターが直前で回避し5頭立てとなった。しかし、4頭がG1馬という強力なメンバー。

1着:ガイヤース(エクリプスSなどG1を3勝)※インターナショナルSを含まず

2着:マジカル(英チャンピオンSなどG1を6勝)

3着:ロードノース(プリンスオブウェールズS優勝)

4着:カメコ(英2000ギニー優勝)

 レース前の時点で4頭のG1勝ちは11。その強敵相手にも今季4戦4勝のガイヤースの牙城は揺るがなかった。エクリプスSの後、エネイブルのL・デットーリ騎手は「12ハロンなら負けない」という趣旨の話をしたが、それは逆に言えば10ハロンでは逆転は難しいと解釈できる。

■凱旋門賞は3強の様相

 今年の凱旋門賞のブックメーカーのオッズは、エネイブルが3.5倍から4倍程度、英オークス馬ラヴが4倍前後、ガイヤースが6~7倍と、3強の様相を示している。エネイブルもラヴも本番まで1走する予定だが、大きな流れは変わらないと思われる。

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です