英2冠牝馬ラヴ圧勝 凱旋門賞へ視界良好

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松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵

青山学院大学大学院法務研究科卒業。1985年から2014年まで日刊スポーツ新聞社に勤務。退職後にフリーランスのジャーナリストとして活動を開始。

 英2冠牝馬ラヴ(牝3、愛A.オブライエン厩舎)が20日、英ヨーク競馬場で行われたG1ヨークシャーオークス(芝11ハロン188ヤード)を単勝1番人気に応え快勝、凱旋門賞へ前進した。

■2番手から楽々抜け出し5馬身差

写真はイメージ

 逃げるマニュエラデヴェガを2番手でマークしたラヴは、鞍上との折り合いもつきリラックスした走りを見せる。直線でほぼ馬なりで先頭に立ち、その後は後続を突き放し2着のアルピニスタに5馬身差をつけて単勝1.44倍の断然人気に応え快勝した。勝ちタイムは2分31秒31。

 手綱を取ったライアン・ムーア騎手は「ラヴは特別な存在。2歳時も並外れていたが、今年はさらに強くなっている」(BBCのHPから)と絶賛した。

 最後方から追い込んだアルピニスタが2着に入り、前走、G1ナッソーSで2着のワンヴォイスが3着に入った。

 ラヴはガリレオ産駒で、1987年の英愛2000ギニー馬ドントフォゲットミーの近親(曽祖母アフリカンドールがドントフォゲットミーの母)。英1000ギニーを2着に4馬身4分の1差をつけて優勝。英オークスも9馬身差で圧勝、しかも勝ちタイム2分34秒06は、3年前にエネイエブルがマークした2分34秒13を塗り替えるレースレコードだった。

■凱旋門賞前売り1番人気

 10月4日のG1凱旋門賞(芝2400m)ではブックメーカーの前売りオッズで3.5〜4倍で、エネイブルとほぼ互角の1番人気に推されている。新女王誕生へ期待は高まり、伝統のヨークシャーオークスも凱旋門賞へのチューンナップという位置付けのレースとなった印象。

 前日8月19日にライバル視されるガイヤース(牡5、英C・アップルビー厩舎)がG1インターナショナルSを制しており、この後、9月5日のG3セプテンバーS(ケンプトンパーク、AW11ハロン219ヤード)から本番を目指すエネイブル(牝6、英J・ゴスデン厩舎)と人気の上で3強を形成するが、3歳の上昇度に加え、この日の勝利で一歩、先を行く印象となった。

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