チュウワウィザード2着確保 ドバイW杯
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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G1ドバイワールドカップ(芝2000m)が27日(日本時間28日)、UAEドバイのメイダン競馬場で行われ、米国のミスティックガイド(牡4、M.スティッドハム厩舎、D.イーガン騎手騎乗)が優勝、日本のチュウワウィザード(牡6、栗東・大久保龍志厩舎)が2着に入った。
■2頭が出走取り消し波乱の幕開け
レースは14頭立ての予定が、グレイトスコットが馬場入場後に放馬、さらにミリタリーローがゲートに突進して放馬と、2頭が出走取り消しとなる波乱で始まった。
レースはハイポセティカルが逃げ、キャッペッザーノが追う展開となり、3番手に人気のミスティックガイド、その内の4番手にチュウワウィザードという並びとなった。ミスティックガイドが3角過ぎから上昇、4角では先頭のハイポセティカルに並びかけ、直線で一気に突き抜けて優勝した。
チュウワウィザードは直線で抜け出した勝ち馬をジワジワと追い上げ、粘る内のハイポセティカルを交わし、3馬身4分の3差の2着に入った。
前哨戦のG1アルマクトゥームチャレンジR3を制したサルートザソルジャーは5着、G1BCダートマイル2着のヘスースチームは6着。
■チュウワウィザード相手にも恵まれ2着
勝ったミスティックガイドは2004年の米年度代表馬ゴーストザッパーの産駒で、母ミュージックノートはG1を4勝という良血。昨年9月のG2ジムダンディS(ダート9ハロン)で重賞初制覇を達成した。この時の3着がヘスースチームだからレースのレベル自体は低くない。
その後、G1ジョッキークラブゴールドカップSで同じ3歳のハッピーセイヴァーの2着の後、G3レイザーバックH(ダート8.5ハロン)で2着に6馬身差をつける圧勝劇を演じ、UAEドバイ入りしていた。中東の地で良血開花、今後は米国のトップホースの1頭として、大レースの常連となるものと思われる。
チュウワウィザードは好位の経済コースを通り、直線でジワジワと追い上げるロスのない競馬で、力を出し切っての2着。よく走ったと言えるが、同時に勝ち馬とはかなりの差があったのは認めざるを得ない。例年に比べ、相当、メンバーが手薄なのに助けられての2着と言っていい(参照:史上最低水準のドバイワールドカップ)。
とはいえ2着は2着。賞金240万ドル(約2億6400万円)を手にしたのだから馬主孝行であるし、海外の大レースは、参加しないことには好結果は得られないということを自ら証明したのは評価すべきであろう。
■クロノジェネシス2着 惜しまれる馬体の接触
それ以外のレースでも日本勢の健闘が目立ち、G1ドバイシーマクラシックではクロノジェネシス、G1ドバイターフはヴァンドギャルド、G1ドバイゴールデンシャヒーンはレッドルゼルがそれぞれ2着に入った。G1の4鞍は日本勢が全てシルバーメダルという、やや消化不良の感がありながらも、全体としてのレベルの高さを示した。
惜しまれるのがドバイシーマクラシックのクロノジェネシス(北村友一騎手騎乗)。直線でラヴズオンリーユー(O.マーフィー騎手)と2頭で激しく競り合う形になり、2、3度馬体が接触。終始、外に押圧される形になり、外からミシュリフに差し切られた。接触・押圧がなくても勝てたかどうかは分からないが、結果、外のミシュリフに差し切られているのだから、日本のファンからすれば「あれがなければ」という思いは残る。
O.マーフィー騎手にすれば競馬はチーム戦ではないから自分が勝ちに行くのは当然で、結果、同じ日本調教馬に迷惑をかけたとしても、それは自身が勝利を求める以上は仕方がない。このあたりが競馬の難しいところなのであろう。
■ミシュリフは2戦で14億円超の賞金
勝ったミシュリフは2月のサウジカップに続く優勝で、この2戦で稼いだ賞金は1000万ドル+290万ドルの合計1290万ドル(約14億2000万円)。この後、欧州の安い賞金のG1など使うのがバカバカしくなるような稼ぎである。
こうした状況も踏まえ、日本勢は2、3月はサウジアラビア→UAEドバイ、帰国前に4月の香港(QエリザベスⅡ世C)という遠征を主流にするのがいいように思う。世界的な競馬のローテーションが構築されつつあるのは競馬関係者にはありがたいことと言えるし、積極的に利用していただきたいと一ファンとして思う。
今度の日曜にある大阪杯に出走するコントレイルが、大阪杯に勝てば、ミシュリフとの一騎打ちの話になると思います。
>>トトロ様
コメントをありがとうございます。
ミシュリフは有力候補でしょうが、タルナワやラヴもいて、さらに現3歳からも強いのが出てくるでしょうから、コントレイルも有力馬の中の1頭程度の評価なのかなと感じています。