社民党が伊是名氏全面擁護の声明発表へ
松田 隆🇯🇵 @東京 Tokyo🇯🇵
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社民党・全国連合常任幹事の伊是名夏子氏が批判されている問題で、近日中に社民党が声明を発表する見通しとなった。JR伊東線の無人駅である来宮(きのみや)駅で熱海駅長を含む4人を動員させて電動式の車椅子を運ばせた件についても、あらためて問題はなかったことを主張する見通し。高まる批判に対して正面から突破する構えのようである。
■「近々」党の見解を発表へ スタンスは伊是名氏擁護
伊是名氏が4月4日に問題となったブログ記事「JRで車いすは乗車拒否されました」を公開後、社民党は一貫して伊是名氏を擁護する姿勢を貫いてきた。10日には社民党 Official You Tube Channelで「【緊急配信】誰もが行きたい時に行きたい場所へ~声をあげることの大切さ~」と題する番組を配信。伊是名氏を除く4人の出演者が、それぞれ擁護する発言を繰り返している。
それでもネットを中心に一向に伊是名氏への批判の声は止まない。実際に上記の緊急配信は高評価171に対し、低評価は4977(4月16日午後1時現在)と、29倍を超える数値を記録している。
そのような状況にあって、党として何らかの対応をする予定があるのか、16日、社民党本部に電話で問い合わせたところ、以下のような回答が得られた。
松田:党幹部の伊是名夏子氏について、その行為が問題となっていますが、社民党として党の見解を出す予定はありますか
電話での応答者(以下、応答者):出す予定はあります。
松田:いつ頃でしょうか
応答者:明確な時期は分からないのですが、出すことは予定しています。
松田:4月10日にYouTubeで緊急配信をしましたが、その時と立場は変わっていないのでしょうか
応答者:そうですね。同じですね。そう思っていただいて結構です。
松田:時期は近々と思っていいですか
応答者:近々です。
■たまたま旅行中に遭遇したという認識
社民党としてはYouTubeの評価を見ても考えを変えず、正面突破を図る考えのようである。そもそもの問題は、伊是名氏が最初からJRの車椅子対応の不備を世間にアピールするという政治目的をもって来宮駅へ行こうとしたと思われる点にあるが、その点についても政治目的はないと判断しているようである。
松田:彼女は純粋に旅行に行ったのでしょうか、それとも何か…
応答者:旅行です。家族旅行です。
松田:最初から社会に問題提起をしようとして行ったというわけではないのでしょうか
応答者:たまたま家族旅行中に、そういった目に出くわして、それについて話をされただけですので。
この説明は、伊是名氏が4月5日に「日替わりMCモバイルプリンス」(せやろがいのYouTubeラジオ番組「コネラジ」第140回)に出演した際に、「どうやったら考えて貰えるかなって一番思うと、申し訳ないけど、こういうことを何回も繰り返すしかないんですよね。もう『突撃しただろ』とか、色々言われるけど、『狙ったんだろう』とか言われるけど、いや、そうでもしないと考えてもらえなくて…」などと話したことに矛盾している(参照:伊是名氏”消された動画”が語る来宮駅狙い撃ち)。
このような矛盾を抱えたまま、社民党は強行突破を図るようである。
■ヘルパーの不正受給疑惑は「何もないです」
さらに、問題なのは居宅介護の支給を受ける際の障害支援区分の認定を受ける際に、自らブログで虚偽の申告をしたことを明かしている点である(参照:伊是名氏に新疑惑 虚偽申請でヘルパー受給か)。欺罔行為で調査員を錯誤に陥らせてヘルパー派遣の給付を受ける行為は、いわゆる2項詐欺(刑法246条2項)の疑いがある。この点について聞いた。
松田:居宅介護で不正受給をしたと一部で言われていますが、これは党としてはどのように考えるのでしょうか
応答者:別に不正かどうか断定されなければ、何も言うことはございませんので、こちらとしては。
松田:(党として)調査するとか、そういうことは…
応答者:それは別に、そういう然るべき機関が調査する、もし必要であれば、されればいいと思いますけどね。私たちとしてそれが事実かどうか分からないですし、それを私たちが断定するものではありませんので。それはちゃんとしたところが(仮に)やるとしても、断定すべきなので。
松田:ちゃんとしたところとは、党の中の機関ということですか
応答者:ではなく、外部。それは問題だとして、結果としてそれが何かリアクションの必要があるのなら、対応せざるを得ないと思いますけど、現実、何もありませんので。そういう形で何か言うことはないです。
ブログで堂々と「嘘をつきました」と語った伊是名氏に対して「不正かどうか断定されなければ、何も言うことはございません」というのも公党としての対応として疑問が残る。政府・与党への追及と比べると、自党幹部の疑惑に対して極めて寛大な姿勢に見える。
■社民党の強気の理由は刑事責任を問われないという見通し
社民党がここまで強気なのは、特に不正受給疑惑について刑事上の責任を追及されることはないという見通しがあるのかもしれない。
16日、当サイトでは川崎市障害福祉課給付係に再度、話を聞いた。川崎市として、虚偽の申告をしたと明らかにしている伊是名氏に対して、支給の見直しなどをする考えはないのか聞いたところ、以下のような回答であった。
「一般論で申し訳ないのですが、障害支援区分は3年で更新されますが、その間でも状態が良くなったり、悪くなったりした場合があると、再度、調査したり、聞き取りを行い、状態が変わっている場合には変更ということはしています。…その方が本当に川崎の人であったとしても、本当に虚偽の申告をしたか確実に分からないと、そこの再調査というのは出来ないかなと思います。」
以前にも書いたように、出来ないこと、出来るのに出来ないフリをしていること、それらの証明が極めて難しいという事情(参照:伊是名氏に新疑惑 虚偽申請でヘルパー受給か)から、川崎市としても動きにくいというのを見越しているのかもしれない。
公務員には「犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない」(刑事訴訟法239条2項)と、告発義務があることが定められている。川崎市は伊是名氏の受給が犯罪と考えれば告発しなければならないが、社民党では「現段階では告発してこない」という考えに立っているものと思われる。
■正面突破の社民党をアシストするメディア
このように正面突破を図ろうとする社民党に、一部メディアは後押しをするように伊是名氏擁護の姿勢を強めている。DIAMOND onlineでは「JRの車椅子乗車拒否と生活保護叩きの意外な共通点」(みわよしこ氏)という記事を4月16日に公開した。
既に朝日新聞GLOBE+でも4月12日に「『わきまえる障害者になりたくない』JR東の対応に声上げた、車いすの伊是名夏子さん」という記事を公開している。
社民党が近日中に発表するという声明に、国民の反発はさらに強まる可能性はある。
社民党、見苦しい。
もう、風前の灯なのに。
まぁ、武士の情けで、声明とやらを待ってあげることにします。
ここ数日、松田さんの記事を読ませて頂き、凄いお仕事(不正義は許さない)をされていらっしゃるんだな…と、感動に浸っています。
ジャーナリストは、松田さんの天職ですね。
でも、睡眠負債にはお気をつけ下さいね。
>>月の桂様
コメントをありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。
社民党の声明、とんでもない代物でした(笑)。そういう政党と思うしかありません。これからも頑張って、自分なりの正義を貫ければと思っています。
>>でも、睡眠負債にはお気をつけ下さいね。
睡眠負債とは懐かしい言葉です。実は睡眠負債の本のゴーストライティングをしたことがあります(笑)。気をつけないといけません。
いやはや。公党としての体をなしていないですねぇ。矛盾だらけ。
この反応、まぁある程度は、想定内ではありますが。
これまで引き返せるポイントはいくつもあったのですけど、退くに退けなくなりましたなぁ。声明楽しみです。
今回、おかしい、と声を上げているのは、サイレント・マジョリティだと思うのです。
森元が何か言おうが、アイドルに話が降りてこようが、教授の娘が戯言言おうが、書込みなんてしなかった私が、「あぁ?」ってなったのですから。
TVはもちろん、新聞社などで、正面から取り上げて(批判して)いる大手は、無いと
見受けられます。(呆れてわざと接していないのもありますが)
日本では最早ジャーナリズムは死滅しているとさえ思っています。
ここは数少ない残った良心だと思っています。
ここ数日の矢継ぎ早の記事。取材、推敲で時間が足らないと推察しますが、
ここは切所です。もうひと踏ん張りです。頑張ってください。
>>ぷんぷん丸様
コメントをありがとうございます。
伊是名氏問題は既存のメディアがほとんど擁護に回り、ネットでは批判続出という、非常に現代的な展開になっています。既存のメディアは擁護するのはいいのですが、事実関係よりも、その目的の正当性や、障害者の差別の問題にすり替えるなど、昔からの手法です。
今回の事件はメディアのあり方についても問われる事案になっているように感じます。
応援ありがとうございます。これからも頑張ります。
松田さんこんにちわ
社民党にはガッカリです。
自浄力がない政党は信用できません。
解党して仲良しクラブにでもなったほうが良いです。
伊是名氏のモラルに反することを自慢するブログはウンザリです。
愛知県のリコールも会長の高須氏は詫びることなくパイナップル食べ楽しそうです。
他人に迷惑をかけても気にしない人が社会的に地位があるとは何だか不思議な話です。
>>ななし様
コメントをありがとうございます。
発表された声明もお粗末そのものでした。せめて推敲してから発表したらいかがかと。
加害者が被害者に謝れとは、暴○団なみの言動と言ってもいいように思います。こういう発想でいるから、国会議員2人という状況になったのでしょう。終わりが近いと感じさせられます。
擁護記事出しているのが見事に朝日系だけっていうのがもう・・・
>>NNS様
コメントをありがとうございます。
朝日系の思考停止ぶりもひどいですね。そうやっって読者を減らしてきたのに、いまだにそれを続ける神経が分かりません。
仰っているように、政府与党への追究に比べれば、随分とトーンが低い。
これ、社民党だけじゃなく、他の野党にも言えるのだが、他党を批判するのならまずは自党の襟を正せばいいのに、それはしない。
これだけメディアが発達しているのだから国民(彼らのいう市民)もまた政府与党だけでなく野党も監視されている事が忘れられているように思う。
(他の人のリプに同じ内容を書きましたが、本来書くのはこちらだったので、削除可能なら削除お願いします)
>>のーちゃん様
コメントをありがとうございます。そして返信が遅れまして申し訳ございません。
おっしゃる通りだと思います。
与党の責任は追及しても自分たちは説明責任すら果たさない、それが社民党だと思います。立憲民主党もそういう議員は少なくないように思います。日本の無駄なもの、なくていいものの1つに無責任野党の存在があると僕は思っています。
松田様の「計算違い」を読み、これまでの炎上中に不自然だった点がすべて線でつながれていくような美しさを感じました。
松田様の記事を読み、また状況が進むにつれ、この件はむしろ、最初から社民党が新バリアフリー法成立にあわせて、党として4月1日に決行すべく十分練り上げたステマプロジェクトとして決行したのでないかと感じるようになりました。
社民党が4月1日にどういう障害者を、どの駅に投入して乗車拒否させるべきか、党側で事前に徹底的に検討したうえで、社民党シンパの障害者を勧誘して、党籍ばかりでなくポストも与えて、あわよくば比例区立候補の約束まで与えたうえで、彼女には自身の役割をよく言い含めたうえで4月1日Xデーにもっとも効果的な駅で決行させた、と。
だから、状況がスムーズ側に流れそうになった時の彼女の対応には「乗車拒否してもらえないと、党との約束を果たせなくなる」ような「焦り」を感じます。
そして、党の対応も、もし彼女を切り捨てて内幕をすべてばらされたりしたらそれこそ党が消滅しかねないので、この先どんなに状況が悪くなっても心中するしかない、本人も比例区の枠がかかっていて党が最後まで支えると聞けば、どんなに誹謗中傷浴びてもいまさら態度をかえられない、とか。
ブログの反社会的なエントリーの大量削除(一括でなく)も、本人がいちいち選んで削除できない量だと思っていましたが、これも社民党が主導して手分けして行った、とすればつじつまが合いそうです。
コメントをありがとうございます。返信が遅れまして、大変、申し訳ございません。
その後の社民党の動き、乗車拒否という言葉に拘っているところを見ると、党ぐるみでやったのではと疑われても仕方ないと思います。総選挙は比例区で…というのは僕も耳にしたことがあります。その真偽は分かりませんが可能性はありそうです。
本人達も理はないと気づいてるはずなのに引くに引けなくなり、突き進むしかない。
自民党以上にダメな存在。
55年体制の遺物。
それが今の社民党ですね。
令和の時代まで生き残ってるのが間違い。消滅させるべき。
>>社民党共産党撲滅様
コメントをありがとうございます。そして返信が遅れまして申し訳ございません。
古い順に返信していったのですが、社民党共産党撲滅様を飛ばしてしまいました。大変、失礼しました。
おっしゃる通りだと思います。次の総選挙で政党要件を失う可能性は十分にあると思います。もう歴史的使命を終えていると思います。
コロナで国民が我慢して自粛してる中、公人の立場で家族旅行とは如何なものなのでしょうか…
コメントをありがとうございました。そして返信が遅れて申し訳ございません。
伊是名氏は、コロナ禍の中、出かけたことだけは謝っていました。そこは言い訳できないからでしょう。社会的な要請に応えようという気持ちはサラサラない人なのでしょう。
こんばんは。初めて寄稿させて頂きます。
社民党及び擁護に名乗り上げてる人達の身内擁護、気持ちはわからなくはないんですよね笑
私の知り合いもやらかした事がありまして、まあもちろん自業自得でそれなりの誹りを受けました。とはいえ、知り合いという事で心の中では、そこまで追い詰めなくてもええんじゃない?みたいな思いもありました。
とはいえ、それは個人的な考えであって、政党として襟を正すべきだし、擁護したきゃオフラインでやりなよって思いますね。
>>普通の人様
コメントをありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。
伊是名氏を擁護する人たちも、それなりに説得力のある、事実に基づいた話をするのならいいのですが、「目的が正しいから」「障害者差別だ」みたいな観念的な主張を繰り返すだけでは逆効果ではないでしょうか。
社民党も全面擁護を打ち出したことで、逆に伊是名氏を追い込んでいる部分もあるように感じています。その意味では「オフラインでやりなよ」は正解だと思います。
不正受給で注目を浴びていますね。
確かに本人の申告を信じるしかない行政の立場も分かりますが、無駄なところに血税を注ぐのは抵抗があります。
いっそ第三者による告発などで虚偽が判明した場合、厳罰を処するよう法整備をされるのはいかがでしょうか。そうなれば伊是名氏の功績として認めたいと思います。
>>あああ様
コメントをありがとうございます。
支援区分の認定は難しいのでしょう。できないことを証明するのは難しく、また、できる人ができない演技をして、それを「お前はできるだろう」と証明することも極めて困難という事情があります。その点は川崎市の障害福祉課の方も言ってました。
厳罰化には賛成です。大事な税金、本当に必要としている人に十分な支援が届くようにしてほしいと願っています。
重度訪問介護の件も話題になっているようです。
権力を持った障害者への忖度がまかり通ると、市井で頑張っている障害者の方々が割を喰う事態を招きかねません
これからも応援しています
>>応援者様
コメントをありがとうございます。そして返信が遅れましたこと、申し訳ございません。
伊是名氏の最大の罪は、障害者が偏見の目で見られかねない状況を作出したことだと思っています。障害を持つ方の中にも彼女を批判する人が多いという事実をしっかりと認識し、言動をあらためていただきたいと思っています。
障害者間、障害者と健常者の間、どちらにも亀裂を生じさせている現実を直視してほしいものです。
ここまで炎上しているのに、JRが悪いと言いきる社民党大丈夫か?
>>ななし様
コメントをありがとうございます。そして返信が遅れて申し訳ございません。
社民党は伊是名氏を抱えて海に沈む覚悟をしているのでしょうか。謝っても沈むなら、謝らない方がいいという考えなのかもしれません。
幹事長名で声明がでたようですね。
https://note.com/sdp_japan/n/n5ae62868e4f2
記事の準備中だと思いますが。
楽しみです。
>>ぷんぷん丸様
コメントをありがとうございます。返信が遅れて申し訳ございません。
社民党の歴史を閉じる役目を果たす幹事長という感じです。せめて校閲してから出せと言いたいです。